不定詞の完了形についての補足

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不定詞の完了形(補足)

異なる表現を用いて、もう1度不定詞の完了形について解説します。

不定詞の完了形の形は、不定詞「to + 動詞の原形」と現在完了形「have + 過去分詞」を組み合わせ、「to + have + 過去分詞」となります。

そして、不定詞の完了形は、主節の時制(この場合現在)より1つ古い時制(この場合過去)を表します。意味は「〜だった(こと)」です。

不定詞の完了形の解説に入る前に、解説に出てくる表現について解説します。

それは、It is said that 〜 「〜と言われている」です。

このthatは接続詞なので、以下のように〜の部分には節(「主語 + 動詞」からなる文)が置かれます。

It is said that he plays tennis. 「彼は、テニスをすると言われている。」

そして、上の文はthat節中のheを主語にし、is saidの後ろに不定詞(この場合to play)を置いて以下のように書き換えることができます。

He is said to play tennis. 「彼は、テニスをすると言われている。」

以下のようにheを繰り返すような言い方はしません。

×He is said that he plays tennis.

それでは、不定詞の完了形の解説に入ります。

まず、以下のIt is said that 〜という形を用いた文をHe is said to 〜 と不定詞を用いた文に書き換えてみましょう。

It is said that he played tennis. 「彼は、テニスをしたと言われている。」

この場合、上で解説したHe is said to play tennis.という文では間違いです。

以下の文では、「現在」彼がテニスをする(plays tennis)ということが「現在」言われており(is said)、主節の時制(is)とthat節の時制(play)が同じです。

It is said that he plays tennis.

よって、toの後ろにplaysの原形のplayを置いて以下のようになります。

He is said to play tennis.

ところが、以下の文では「過去のある時点」で彼がテニスをしたということが「現在」言われており、that節の時制が主節の時制より1つ古くなっています。

It is said that he played tennis.

この場合、He is said to 〜 という文に書き換える時に、to 〜の部分で「過去のこと」であることを表さなければなりません。

不定詞は「to + 動詞の原形」なのでtoの後ろに「過去のこと」を表すために、過去形のplayedを置くことはできません。

to playでは1つ目の文と同じで現在のことになってしまい、過去を表すためにto playedも使えません。こような場合に、不定詞の完了形を用います。

不定詞の完了形の形は、不定詞「to + 動詞の原形」と現在完了形「have + 過去分詞」を組み合わせ、「to + have + 過去分詞」となります。

意味は、通常の不定詞の「〜すること」に対して「〜だった(こと)」となります。

よって、It is said that he played tennis.「彼は、テニスをしたと言われている。」という文は、不定詞の完了形を用いて以下のように書き換えることができます。

It is said that he played tennis. 「彼は、テニスをしたと言われている。」

He is said to have played tennis.

意味は上の文と同じです。

次に、以下の文の書き換えも考えてみましょう。

It was said that he had been rich. 「彼は、お金持ちだったと言われていた。」

この文では、主節の時制が「過去(この場合was said)」、that節の時制が「過去完了(この場合had been)」となっています。

過去完了(大過去)は、過去より古い時の状態や動作を表します。

過去完了(大過去)については以下のページで詳しく解説しています。

過去完了形[大過去]

上の文は、過去のある時点で、その時点よりさらに過去に彼が「お金持ちだった」といことが「〜だったと言われていた」と噂されていたことを表しています。

例えば、彼がお金持ちだったのが10年前で、そのことについて話されたのが昨日だったというような状況です。

よって、主節の時制「過去」よりthat節中の時制「大過去」が1つ古いので、この場合も不定詞の完了形を用いて以下のように表します。

He was said to have been rich. 「彼は、お金持ちだったと言われていた。」

これで、過去のある時点で「彼がお金持ちだった」、それより後の過去のある時点で「〜だったと言われていた」と彼のことについて話されたことを表します。

ちなみに、以下のように主節の時制「過去(この場合was said)」とthat節の時制「過去(この場合was)」が同じ場合は通常の不定詞を用います。

It was said that he was rich. 「彼は、お金持ちであると言われていた。」

よって、この文をHeを主語にした文に書き換えると以下のようになります。

He was said to be rich.

不定詞の時制が主節の時制より1つ古い時制の時に、不定詞の完了形を用います。意味は、「〜だった(こと)」となります。

それでは、簡単な問題にチャレンジしてみましょう!

問題.以下の文を日本語に訳しなさい。

(1)He is said to be sick. ※be sick「病気である」

(2)He is said to have been sick.

(3)He was said to live in Paris last year.

(4)He was said to have lived in Paris two years before.
  ※two years before「(過去のある時点から)2年前」

答えは

<解答>

(1)「彼は、病気だと言われています。」

(2)「彼は、病気だったと言われています。」

(3)「彼は、去年パリに住んでいると言われていました。」

(4)「彼は、2年前パリに住んでいたと言われていました。」

(1)は、「現在」彼が病気であると「現在」言われているという意味です。

(2)は、「過去」に彼が病気だったと「現在」言われているという意味です。

(3)は、「去年」パリに住んでいたと「去年」言われたというように、住んでいたのと言われていたのが同じ時であるということを表しています。

(4)は、彼が「2年前」にパリに住んでいたと「その2年後に」言われていたというように、言われた時点より2年前にパリに住んでいたということを表しています。

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