分詞構文の訳し方のコツ

分詞構文の訳し方のコツを解説します。

分詞構文は接続詞など省略されている部分が幾つかあり、
そのままでは日本語に訳しにくいと思います。


分詞構文の訳し方(基礎編)

例えば、以下のような分詞構文があったとします。

Being sick, he is sleeping in bed.
「彼は病気なので、ベットで寝ています。」

右側のhe is sleeping in bedという文は
文全体が書かれているので日本語に訳しやすいですが、
左側のBeing sickとい文は省略されている部分があり
意味が分かりにくいと思います。

上の分詞構文のもとの文は、以下になります。

As he is sick, he is sleeping in bed.

この文なら欠けている部分がないので、
日本語に訳しやすいと思います。

よって、分詞構文を日本語に訳すには、
以下の分詞構文への書き換え手順を使って
もとの文に戻す必要があります。

1.接続詞を消す。

2.主語が異なる場合はそのまま残す。
 主語が同じ場合は消す。

3.否定語not、neverはingの前に残す。
 なければ3は飛ばします。

4.接続詞を用いた文の時制が1つ古い時は
 having+過去分詞の形にする。

※時制が同じ場合は動詞を通常のing形(現在分詞)にする。

5.接続詞を用いた文が受動態の時は、
 (being)+ 過去分詞の形にする。

※4と5両方に当てはまる時は
 (having been)+ 過去分詞の形にする。

また、受動態が絡んでいる場合、
beingやhaving beenは省略できます。

これは通常の文から分詞構文への書き換えの手順ですが、
分詞構文を訳す時は2から5を考えてから接続詞を考えます。

以下の文を手順を用いてもとの文に戻してみましょう。

Being sick, he is sleeping in bed.
「彼は病気なので、ベットで寝ています。」

2.主語が消されているので主語はHe

He being sick

3.否定語はないのでこの手順は無視します。

4.beingとing形を用いているので時制は右の文と同じ。

He is sick

5.受動態(being+過去分詞)ではないのでこの手順は無視します。

1.できあがったHe is sickとHe is sleeping in bedをつなぐ
 のに適する接続詞は「~なので」の意味を持つAs(Because)。

よって、もとの文は以下のようになります。

As he is sick, he is sleeping in bed.

そして、「彼は病気なので、ベットで寝ています。」
という意味になることが分かります。

これは一番簡単な分詞構文の訳し方で、
以下で複雑な分詞構文の訳し方についても解説します。


分詞構文の訳し方(応用編)

・主語が異なる否定の分詞構文の場合

以下の主語が異なる否定の分詞構文を
日本語に訳してみましょう。

He not telling the truth, she was angry.

この文を以下の手順でもとの文に戻していきます。

2.主語Heがingの前に置かれているので、
 もとの文の主語もHe。

He not telling the truth

3.否定語notがingの前に置かれているので、
 もとの文は否定文。

He [doesn'tまたはdidn't] tell the truth

4.tellingとing形を用いているので時制は右の文と同じ。

He didn't tell the truth

5.受動態(being+過去分詞)ではないのでこの手順は無視します。

1.できあがった以下の2つの文をつなぐのに適する接続詞は、
 「~なので」の意味を持つAs(またはBecause)となります。

He didn't tell the truth「彼は本当のことを言わなかった」

She was angry「彼女は怒った」

よって、もとの文の形と意味は以下のようになります。

As he didn't tell the truth, she was angry.
「彼が本当のことを言わなかったので、彼女は怒りました。」

・時制が違う受動態の分詞構文の場合

もう1つ、時制が違う受動態の分詞構文を
日本語に訳してみましょう。

Having been told a lie by her, he is angry now.

この文を以下の手順でもとの文に戻していきます。

2.ingの前の主語が消されているので、
 右の文の主語と同じ。

He having been told a lie by her

3.否定語は置かれていないのでこの手順は飛ばします。

4.Having + 過去分詞なので、
 時制は右の分より1つ古い過去となります。

5.been p.p.と受動態となっているので、
 もとの文は受動態となります。

Having been p.p.という形の場合4と5は同時に考え、
 この場合過去形の受動態であることが分かります。

He was told a lie by her

1.できあがった以下の2つの文をつなぐのに適する接続詞は、
 「~なので」の意味を持つAs(またはBecause)となります。

He was told a lie by her「彼は彼女に嘘をつかれた」

he is angry now.「彼は今怒っている」

よって、もとの文の形と意味は以下のようになります。

As he was told a lie by her, he is angry now.
「彼女に嘘をつかれたので、彼は今怒っています。」

これを頭の中でできるようになれば、
どんな分詞構文でも訳せるようになります。

分詞構文の慣用表現へ

分詞構文の訳し方の練習問題

問題.以下の文をもとの文に戻し、日本語に訳しなさい。

(1)Being kind, he often helps me.

(2)Doing his homework, he made many mistakes.

(3)I getting home, my mother was cooking dinner.

(4)Not liking animals, she didn't go to the zee with her frineds.

(5)Having slept for only two hours yesterday, I'm very sleepy now.

(6)Being helped by many people, he could do it.

答えはこのページの下にあります。

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分詞構文の訳し方の問題の解答

(1)As he is kind, he often helps me.
  「彼は親切なので、よく私を助けてくれます。」

(2)Though he did his homework, he made many mistakes.
  「彼は宿題をやったれども、たくさんの間違いをした。」

(3)When I got home, my mother was cooking dinner.
 「私が家に着いたとき、母親は夕食を作っていました。」

※主語が異なる分詞構文なので解説の手順の2のみ考慮します。

(4)As she didn't like animals, she didn't go to the zee with her frineds.
 「彼女は動物が好きではなかったので、友達と動物園へ行かなかった。」

※否定の分詞構文なので解説の手順の3のみ考慮します。

(5)As I slept for only two hours yesterday, I'm very sleepy now.
 「(私は)昨日2時間しか寝ていないので、今とても眠いです。」

※時制の異なる分詞構文なので解説の手順の4のみ考慮します。

(6)As he was helped by many people, he could do it.
 「たくさんの人に助けられたので、彼はそれをすることができた。」

※受動態の分詞構文なので解説の手順の5のみ考慮します。

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