助動詞can[可能性・推量]

可能性と推量のcanの意味と
英文の訳し方と見分け方や、

推量のmay「~かもしれない」と
可能性・推量のcanの違いについて
例文を用いて解説します。

目次

まず、canには「~の可能性がある」
「~することがある」という可能性
を表す意味があります。


肯定文の時に可能性の意味になり、
以下は例文です。

He can tell a lie.
「彼は、嘘をつくことがある。」

この例文は、彼が嘘をつく可能性
があるということを表しています。


推量のcanは否定文で用いられ、
意味は「~のはずがない」となります。


否定文はcanの後ろにnotを付け、
以下のようになります。

The story can not be true.
「その物語は、本当のはずがない。」


この推量のcanの否定文は、
その物語が本当ではないということを
話し手が推測していることを表します。


そして、推量を表す否定文では
can notや省略形のcan'tではなく、
cannotという形がよく用いられます。

The story cannot be true.


能力「できる」の否定文の形
can not(can’t)「できない」と
見て分かるように区別するためか、

可能性と推量の意味の
否定「~のはずがない」の時は
cannotと書くことが多いようです。


可能性のcanは疑問文でも用いられます。

疑問文はcanを主語の前に出し、
文末にクエッションマーク?を付けます。

そして、疑問文の意味は
「いったい~だろうか」となります。


以下の可能性のcanの疑問文は、
その物語が本当である可能性があるのかを
話し手が尋ねているということを表します。

Can the story be true?
「その物語は、本当なのだろうか。」


答え方は、以下のようになります。

Yes, it can.
「はい、本当の可能性があります。」

No, it cannot.
「いいえ、本当のはずがない。」


可能性のcanの見分け方ですが、
肯定文は意味から判断します。


例えば、以下の例文の場合、

He can tell a lie.
「彼は、嘘をつくことがある。」


以下のように能力「~できる」や

He can tell a lie.
「彼は、嘘をつくことができる。」


以下のように許可「~してもいい」
だと不自然なので「~することがある」
という可能性の意味になると判断します。

He can tell a lie.
「彼は、嘘をついてもいい。」


疑問文も同じで意味から判断し、
以下の例文は能力や許可では訳せず
可能性の訳がぴったり合います。

Can the story be true?
「その物語は、本当なのだろうか。」


否定文は、以下のように
canとnotがくっついたcannot
という形が用いられます。

The story cannot be true.
「その物語は、本当のはずがない。」


以下のようにmayを用いると、

He may make it.
「彼は、それを作るかもしれない。」

作る可能性もあるし、
作らない可能性もある
という意味になります。


これに対し、以下のように
可能性の意味でcanを用いると、

He can make it.
「彼は、それを作る可能性がある。」

canには元々「~できる」
という能力の意味があることから、
能力があるから作る可能性もある
という意味になります。

can[可能性と推量]の問題

問題.以下の問題に答えなさい。

(1)He is a famous singer.を
  「~の可能性がある」という意味
   を持つ文に書き換えなさい。

(2)(1)で作った文を否定文にしなさい。

(3)(1)で作った文を疑問文にしなさい。


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)He can be a famous singer.
  「彼は、有名な歌手の可能性がある。」

(2)He cannot be a famous singer.
  「彼が、有名な歌手のはずがない。」

(3)Can he be a famous singer?
  「彼は、有名な歌手なのだろうか。」

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