助動詞の慣用表現

助動詞の慣用表現の一覧と
効率のいい覚え方について、
例文を用いて解説します。

目次

助動詞の慣用表現は、
助動詞に他の語が付いた
熟語のようなものです。


よって、慣用表現はそれぞれ
形と意味を覚えるしかないのですが、

複数の情報を関連付けて記憶すると
人の脳は早く覚えることができ
るので、

似ている慣用表現をセットにして
例文と一緒に覚えることをお勧めします。


以下は助動詞の慣用表現の一覧ですが、
似たものを例文付きでまとめましたので
慣用表現を覚えるためにご利用ください。


cannot ~ too … は、
「(どんなに)~してもしすぎる
ことはない」という意味です。


以下のように、この慣用表現では
cannotの後ろにbe動詞の原形のbe、
tooの後ろに形容詞が置かれる形が
よく用いられます。

You cannot be too careful.
「あなたは、注意してもしすぎることはない。」

※be careful「注意する」


cannot(help)but ~は、
「~せずにはいられない」
という意味です。


以下の例文のように、

I cannot but study English.
「私は、英語を勉強せずにはいられない。」

この慣用表現ではcannot but
の後ろに動詞の原形を置きます。


この慣用表現は、以下のように

I cannot help but study English.

cannotとbutの間にhelpを置いて
cannot help but+動詞の原形という
形でも同じ意味になります。


mayを用いた慣用表現May S Vは、
以下のように「SがVしますように」
という意味です。

May you pass the exam.
「あなたが、その試験に合格しますように。」


may[might] well ~は、

「たぶん~するだろう」、
「~するのももっともだ」

という意味です。


以下はmay wellの例文ですが、

He may well tell a lie.
「彼は、たぶん嘘をつくだろう。」

She may well run away.
「彼女が逃げるのももっともだ。」

may wellを1つの助動詞と考えて
その後ろに動詞の原形を置きます。


以下のよにmight wellとしても、
may wellと同じ意味にになります。

He might well tell a lie.

She might well run away.

※run away「逃げる」


may[might] as well ~は、

「~するのも悪くない」、
「~するほうがいいだろう」

という意味です。


以下はmay as wellの例文ですが、

We may as well watch a movie.
「(私達は)映画を観るのも悪くない。」
「(私達は)映画を観るほうがいいだろう。」

may as wellを1つの助動詞と考えて
その後ろに動詞の原形を置きます。


以下のよにmight as wellとしても、
may as wellと同じ意味にになります。

We might as well watch a movie.


may[might] as well ~ as …

may[might] as well ~
の後ろにas …を付けて、

may[might] as well ~ as …
とすると「…するくらいなら~する
ほうがましだ」という意味になります。


以下は、may as well ~ as …の例文です。

We may as well watch a movie as join the party.
「そのパーティーに参加するくらいなら、映画を観るほうがましだ。」


慣用表現のwould like ~ は、
「~が欲しい」という意味です。


以下は例文ですが、

I would like a cup of coffee.
「私は、コーヒーを1杯欲しい。」

would likeの後ろには
名詞が置かれます。


そして、以下のように、

I'd like a cup of coffee.

この慣用表現ではI'd likeと
省略形がよく用いられます。


また、以下のように、

Would you like something to drink?
「何か飲み物はいかがですか。」

疑問文で「~はいかがですか」
という意味で用いられます。

※疑問文でYesの答えを想定している時は、
 anyではなくsomeを用います。


慣用表現のwould like to ~ は、
「~したい」という意味です。


以下はwould like toの例文ですが、

I would like to go fishing.
「私は、釣りに行きたい。」

would like toを1つの助動詞と考えて
その後ろに動詞の原形を置きます。


そして、would like toは、
以下のwant to「~したい」より
フォーマルな感じになります。

I want to go fishing.
「私は、釣りに行きたい。」


would like O to ~

would like O to ~ で、
「Oに~して欲しい」という
意味になります。


以下は、例文です。

I would like you to do it.
「私は、あなたにそれをして欲しい。」


would rather ~ は、
「むしろ~したい」
という意味です。


than … の部分は
付けなくても大丈夫で、

would rather ~ だけだと
以下のように「むしろ~したい」
という意味になります。

I would rather eat fish.
「私は、むしろ魚を食べたい。」


would rather ~ than …

以下のように比較対照を表す
than … を文の後ろに置くと、

I would rather eat fish than meat.
「私は、肉よりむしろ魚を食べたい。」

「…よりむしろ~したい」
という意味になります。


ここまでで助動詞の慣用表現で
よく用いられるものを紹介しましたが、

以下でそれぞれの助動詞の意味と
使い方について解説しています。

助動詞の解説一覧

助動詞の慣用表現の問題

問題.以下の文を日本語に訳しなさい。

(1)We cannot be too kind to him.

(2)He may well do it. ※do「する」

(3)We may as well have lunch here.

(4)I would like to go shopping.

(5)I would rather play soccer than tennis.


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)「私達は、彼に親切にしてもしすぎることはない。」

(2)「彼がそれをするのももっともだ。」

(3)「(私達は、)ここで昼食を食べるの悪くない。」

(4)「私は、買い物に行きたい。」

(5)「私は、テニスよりむしろサッカーがしたい。」

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