動名詞の慣用表現の意味と覚え方
慣用表現は動名詞を含む熟語表現で、
よく用いられるものは11個あります。
以下に、例文を用いて
動名詞の慣用表現の意味と使い方、
覚え方について解説していきます。
- feel like ~ing
- There is no ~ing
- be worth ~ing
- cannot help ~ing
- It is no use ~ing
- Would(Do) you mind ~ing ?
- cannot(never) … without ~ing
- on ~ing
- in ~ing
- be busy (in) ~ing
- need ~ing
- 動名詞の慣用表現の覚え方
- 動名詞の慣用表現の問題
feel like ~ing
feel like ~ingは、
「~したい気がする、~したい気分だ」
という意味で、以下は例文です。
I feel like eating sweets.
「(私は、)甘いものが食べたい気分だ。」
feel likeの前に主語、
後ろに動名詞を置きます。
There is no ~ing
There is no ~ingは、
「~することはできない」という
意味で、以下は例文です。
There is no telling the truth.
「本当のことを言うことはできない。」
文はThere is noで始まり、
noの後ろに動名詞を置きます。
この文は、形式主語itを用いた
「It is … to ~ 」構文と同じ
意味になります。
It is impossible to tell the truth.
「本当のことを言うことはできない。」
impossibleは「不可能な」という
意味なので、この文を直訳すると
「本当のことを言うことは不可能だ。」
となりますが不自然なため日本語を
上のようにしました。
be worth ~ing
be worth ~ingは、
「~する価値がある」という
意味で、以下は例文です。
This book is worth reading.
「この本は読む価値がある。」
be worthの前に主語、
後ろに動名詞を置きます。
be動詞は主語と時制により
is, am, are, was, were, will be
に変わります。
cannot help ~ing
cannot help ~ingは、
「~せずにはいられない」という
意味で、以下は例文です。
I cannot help drinking something.
「(私は、)何か飲まずにはいられない。」
cannot helpの前に主語、
後ろに動名詞を置きます。
この文は、以下のように
「cannot but + 動詞の原形」という
助動詞canの慣用表現と同じ意味です。
I cannot but drink something.
「(私は、)何か飲まずにはいられない。」
cannot helpの後ろは動名詞ですが、
cannot butの後ろは動詞の原形です。
It is no use ~ing
It is no use ~ingは
「~しても無駄だ」という意味で、
以下は例文です。
It is no use crying in front of me.
「私の前で泣いても無駄です。」
It is no useの後ろに動名詞を置きます。
Would(Do) you mind ~ing ?
Would(Do) you mind ~ing?は
「~してくれませんか」という意味で、
以下は例文です。
Would you mind closing the door?
「そのドアを閉めてくれませんか。」
Would(Do) you mind
の後ろには動名詞を置き、
文全体は疑問文になります。
cannot(never) … without ~ing
cannot(never) … without ~ingは
「…すれば必ず~する」という意味で、
以下は例文です。
I never see this picture
without remembering my parents.
「私は、この写真を見ると必ず
両親のことを思い出します。」
cannot(never)の後ろは動詞の原形、
withoutの後ろには動名詞を置きます。
neverは「決して~ない」、
withoutは「~なしで、~しないで」
という意味なので、上の文の直訳は
以下のようになります。
「私は、両親を思い出さずに
この写真を見ることはない。」
しかし、この日本語は不自然なため
「…すれば~する」と言い換えます。
この慣用表現では、neverの代わりに
cannotを用いることもできます。
I cannot see this picture
without remembering my parents.
on ~ing
on ~ingは「~するとすぐに」
という意味で、以下は例文です。
On seeing me, he ran away.
「私を見るとすぐに、彼は逃げた。」
前置詞onの後ろに動名詞を置きます。
また、上の文は接続詞
as soon as「~するとすぐに」を用いて
以下のように書き換えることができます。
As soon as he saw me, he ran away.
as soon asは接続詞なので、
後ろに節がきます。
in ~ing
in ~ingは「~する時、
~する場合」という意味で、
以下は例文です。
In hearing it, she was glad.
「それを聞いた時、彼女は喜んだ。」
前置詞inの後ろに動名詞を置きます。
また、上の文は接続詞
when「~する時」を用いて、
以下に書き換えることができます。
When she heard it, she was glad.
whenは接続詞なので後ろに節がきます。
be busy (in) ~ing
be busy (in) ~ingは
「~するのに忙しい」という意味で、
以下は例文です。
She is busy (in) cooking dinner.
「彼女は、夕食を作るのに忙しい。」
be busyの後ろに動名詞を置きます。
busyと動名詞の間に前置詞inが
置かれることもあります。
また、be動詞は主語と時制により
is, am, are, was, were, will be
に変わります。
need ~ing
need ~ingは、
「~する(される)必要がある」
という意味で、以下は例文です。
This car needs repairing.
「この車は、修理する必要がある。」
needの後ろに動名詞を置きます。
動名詞が受動態の形ではありませんが、
「~される必要がある」と受動態の意味
「~される」を持ちます。
この例文でも日本語訳は
「車は修理する~」と能動態ですが、
厳密には「車は修理される」と
受身の関係になっています。
動名詞の慣用表現の覚え方
脳は複数の情報を関連づけてと
インプットすると覚えやすいので、
例文と一緒に覚えると動名詞の
慣用表現は覚えやすくなります。
しかし、それでも慣用表現を
なかなか覚えられないという方が
いるかもしれません。
それは、丸覚えができるのは
12才くらいまでで、13才以上に
なると丸覚えが難しくなるからです。
そこで、覚え方に工夫が必要ですが、
お勧めなのは覚えたい慣用表現を使って
英語日記を書くことです。
以下で、英単語や慣用表現を覚えるために、
脳科学的に効果的な英語日記の書き方を解説
しているので参考にしてみて下さい。
動名詞の慣用表現の問題
問題.以下の文を日本語に訳しなさい。
(1)I feel like going shopping.
(2)There is no going to the party.
(3)This house is worth buying.
(4)I cannot help eating sweets.
(5)It is no use going there now.
(6)Would you mind helping me?
(7)I cannot meet him without quarrelling.
※quarrellingはquarrel
「口論をする」の動名詞です。
(8)On getting home, I took a bath.
(9)In meeting her, he told her the truth.
(10)They were busy cleaning the room.
(11)This room needs cleaning.
答えはこの下にあります。
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練習問題の解答
(1)「(私は、)買い物に行きたい気分です。」
(2)「そのパーティーに行くことはできません。」
(3)「この家は、購入する(買う)価値がある。」
(4)「(私は、)甘いものを食べずにはいられない。」
(5)「今そこへ行っても無駄です。」
(6)「私を手伝ってくれませんか。」
(7)「私は、彼に会うと必ず口論になる。」
(8)「家に帰るとすぐに、私はお風呂に入った。」
(9)「彼女に会った時、彼は彼女に本当のことを言った。」
(10)「彼らは、その部屋を掃除するのに忙しかった。」
(11)「この部屋は、掃除する必要がある。」
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