be said to have 過去分詞
完了形不定詞を用いた表現
be said to have 過去分詞と、
it is said thatの書き換えや
be said to have beenの意味について
例文を用いて解説します。
完了形不定詞の形と意味
完了形不定詞の形は、
to不定詞のto+動詞の原形と
現在完了形のhave+過去分詞を合わせて
「to have 過去分詞」となります。
そして、完了形不定詞は、
主節の時制より1つ古い時制を表し、
意味は「~だった(こと)」となります。
完了形不定詞で用いる表現
be said to have 過去分詞は、
完了形不定詞とセットで
よく用いられる表現です。
「~と言われている」という意味の
It is said that ~ を用いた例文との
書き換えをしながら使い方を解説します。
まず、以下の例文をみてみましょう。
It is said that he is a teacher.
「彼は、先生だと言われている。」
この文のthatは接続詞なので、
以下のように~には節が置かれます。
節とは主語+動詞からなる文で、
この場合he is a teacherです。
そして、上の文はthat節のheを主語にし、
is saidの後ろにisにしたto be(to不定詞)
を置いて以下のように書き換えられます。
He is said to be a teacher.
「彼は、先生だと言われている。」
以下のように、heを繰り返す
ような言い方はしません。
×He is said that he is a teacher.
be said to have beenの意味
それでは、完了形不定詞について
例文を用いて解説します。
今度は、以下のIt is said that ~
という形を用いた文をHe is said to ~
という文に書き換えてみます。
It is said that he was a teacher.
「彼は、先生だったと言われている。」
この場合、先程の
He is said to be a teacher.
という文では間違いです。
以下の文では、
It is said that he is a teacher.
主節の時制isと
that節の時制isが同じ現在形で、
彼が「現在」先生であるということが、
「現在」言われています。
よって、toの後ろにisの原形
beを置いて以下のようになります。
He is said to be a teacher.
これに対して以下の文では、
It is said that he was a teacher.
「過去のある時点」で
彼がテニスをしたということが
「現在の時点」で言われており、
that節の時制が主節の時制より
1つ古くなっています。
この場合、He is said to ~
という文に書き換える時に、
to ~の部分で「過去」であることを
表さなければなりません。
to不定詞は「to+動詞の原形」なので、
toの後ろで「過去」のことを表すために
過去形のwasを置くことはできません。
また、to beでは1つ目の文と
同じで現在のことになってしまいます。
そこで、完了形不定詞のto have been
を用いて以下のように書き換えます。
He is said to have been a teacher.
「彼は、先生だったと言われている。」
次に、以下の文を書き換えてみます。
It was said that he had been a teacher.
「彼は、先生だったと言われていた。」
この文では、主節の時制が
was saidと「過去」であるのに対し、
that節の時制は「過去完了形」の
had beenになっています。
この過去完了形は大過去で、
過去より古い時の状態や動作を表します。
この文は、過去のある時点で
「彼が先生だった」と時点より、
さらに過去に「~だったと言われていた」
と噂されていたことを表しています。
例えば彼が先生だったのが5年前で、
そのことについて話されたのが昨日
というような状況です。
よって、主節の時制「過去」より
that節の時制「大過去」が1つ古いので、
完了形不定詞のto have beenを用いて
以下のように表します。
He was said to have been a teacher.
「彼は、先生だったと言われていた。」
これで、「彼が先生だった」
という過去のある時点より後の
過去の時点で「~だったと言われていた」
と彼について話されたことを表します。
以下の例文のように、
It was said that he was a teacher.
「彼は、先生だと言われていた。」
主節の時制がwas saidと過去で
that節の時制もwasと同じ過去の場合、
以下のようにto不定詞を用います。
He was said to be a teacher.
もう一つ、to have+過去分詞
と合わせてよく用いられる形の
seem to have 過去分詞について
以下で解説しています。
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