知覚動詞+O+分詞
知覚動詞+O+Cという形で、
知覚動詞の目的格補語になる分詞
について例文を用いて解説します。
目的格補語の復習
まず、目的格補語の復習をします。
目的格補語とは、
目的語を説明する言葉です。
以下の例文で、
I found him smart.
「私は、彼が頭がいいと気づいた。」
smart「頭がいい」は目的語である
him「彼」を説明しています。
この文ではhim=smart
と考えることができ、
smartは目的語himを説明している
補語なので目的格補語と呼ばれます。
知覚動詞+O+現在分詞
seeやhearといった
知覚動詞の後ろでは、
現在分詞や過去分詞が
目的格補語に置かれます。
まずは、目的格補語に現在分詞
を置く例文を以下に紹介します。
・see+O+現在分詞
「Oが~しているのを見る」
以下の例文の現在分詞
playing「している」は、
I saw children playing tennis.
「私は、子供達がテニスをしているのを見た。」
私が子供達を見た時に子供達が
テニスを「していた」ことを表し、
children=playing(子供達=していた)と
現在分詞playingはchildrenを説明している
目的格補語です。
・hear+O+現在分詞
「Oが~しているのを聞く」
以下の例文の現在分詞
singing「歌っている」は、
We heard her singing the song.
「私達は、彼女がその歌を歌っているのを聞いた。」
私達が彼女を見た時に
彼女が歌を「歌っていた」ことを表し、
her=singing(彼=歌っていた)と
現在分詞singingはherを説明している
目的格補語です。
知覚動詞+O+過去分詞
以下では、知覚動詞の後ろの
目的格補語に過去分詞を用いた
例文を紹介します。
・see+O+過去分詞
「Oが~されているのを見る」
以下の例文の過去分詞
surrounded「囲まれた」は、
I saw her surrounded by dogs.
「私は、彼女が犬に囲まれているのを見た。」
私が彼女を見た時に
彼女が犬に「囲まれていた」ことを表し、
her=surrounded(彼女=囲まれていた)
と過去分詞surroundedは目的語のherを
説明している目的格補語です。
・hear+O+過去分詞
「Oが~されるのを聞く」
以下の例文の過去分詞openedは
ドアが「開けられた」ことを表しており、
They heard the door opened.
「彼らは、そのドアが開けられるのを(音を)聞いた。」
door=opened(ドア=開けられていた)
と過去分詞openedは目的語のthe doorを
説明している目的格補語です。
知覚動詞+O+分詞の問題
問題.以下の()内の動詞を
分詞に変えなさい。
(1)I saw her (clean) the room.
(2)I heard my name (call).
(3)Ken saw a boy (cross) the street.
(4)I saw students (scold) by a teacher.
※scold「叱る」
(5)She saw the door (open).
※目的語のhim、the door、her、my name
と()内の動詞の関係を考えます。
答えはこの下にあります。
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練習問題の解答
(1)I saw her cleaning the room.
「私は、彼女が部屋を掃除しているのを見た。」
(2)I heard my name called.
「私は、私の名前が呼ばれるのを聞いた。」
(1)は「彼女=掃除している」という
能動の関係が成り立つので現在分詞になり、
(2)は「私の名前=ばれている」という
受け身の関係なので過去分詞になります。
(3)Ken saw a boy crossing the street.
「ケンは、少年が通りを横切っているのを見た。」
この文の現在分詞crossing
「横切っている」はケンが少年を見た時に
少年が通りを「横切っていた」ことを表し、
boy=crossing(少年=横切っていた)
と現在分詞crossingは目的語のboyを
説明している目的格補語です。
(4)I saw students scolded by a teacher.
「私は、生徒達が先生に叱られているのを見た。」
この文の過去分詞scolded
「叱られていた」は私が生徒達を見た時に
彼らが先生に「叱られていた」ことを表し、
students=scolded(生徒達=叱られていた)
と過去分詞scoldedは目的語のstudentsを
説明している目的格補語です。
(5)She saw the door opened.
「彼女は、そのドアが開けられているのを見た。」
この文の過去分詞opened
「開けられている」は彼女がドアを見た時
ドアが「開けられていた」ことを表し、
door=opened(ドア=開けられていた)
と過去分詞openedは目的語のthe doorを
説明している目的格補語です。
過去分詞を「~されている」と訳さず、
「私は、ドアが開いているのを見た。」
としても問題ありません。
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