完了形の受動態

現在完了形・過去完了形・未来完了形の
受動態について解説します。

目次


受動態の文は動詞の部分に
「be動詞+過去分詞」を用いますが、
この受動態に完了形を加えたものが
完了形の受動態です。

まず、現在完了形を用いて
完了形の受動態の形について解説します。

現在完了形の「have(has)+過去分詞」と
受動態の形「be動詞+過去分詞」を足すと、
以下のように完了形の受動態の形になります。

 have(has)+ 過去分詞
+)       be動詞 + 過去分詞
------------------------------------------
 have(has)+ been + 過去分詞
         ↑be動詞の過去分詞

haveと過去分詞の間には、
完了形と受動態を繋ぐbeenが
必ず置かれます。


完了形の受動態の意味は、
受動態の「~される」と現在完了形の
継続、経験、完了(結果)を組み合せ、
以下のようになります。

1.継続「~され続けている」
2.経験「~されたことがある」
3.完了「~されたところです」
   「~されてしまった」


以下の現在完了形の文を
完了形の受動態に書き換えてみます。

Dinner is cooked by her.
「夕食は、彼女によって作られます。」

is cookedの部分を
「has been cooked」に書き変え、
現在完了形の受動態の文は
以下のようになります。

Dinner has been cooked by her.
「夕食は、彼女によって作られてしまった。」

継続、経験、完了(結果)のうち、
この場合は完了の意味が最も自然ですが、
以下のように経験や継続の意味も表します。

I have been told a lie by my best friend once.
「私は、1番仲のいい友達に1度嘘をつかれたことがある。」

I have been praised by my mother since I was a child.
「私は、子供の頃から母親に褒められ(続け)ています。」

※praisedはpraise「褒める」
 の過去分詞です。

現在完了形の受動態の否定文

現在完了形の受動態の文は、
現在完了形の文と同じように
have(この場合はhas)の後ろに
notを付けると否定文になります。

よって、先ほどの肯定文を否定文に
書き換えると以下のようになります。

Dinner has not been cooked by her yet.
「夕食は、彼女によってまだ作られていません。」

has notの短縮形hasn'tを用い、
以下のように書くこともできます。

Dinner hasn't been cooked by her yet.

現在完了形の受動態の疑問文

また、have(この場合はhas)を
主語の前に出し、文末にクエッション
マーク?を付けると疑問文になります。

よって、先ほどの肯定文を疑問文に
書き換えると以下のようになります。

Has dinner been cooked by her yet?
「夕食は、彼女によってもう作られてしまいましたか。」

YesまたはNoとhave(has)を用い、
答え方は以下のようになります。

Yes, it has.
「はい、もう作られてしまいました。」

No, it hasn't.
「いいえ、まだ作られていません。」


過去完了形の受動態の形は、
現在完了形の受動態のhave(has)を
過去形のhadに変えて「had+been+
過去分詞」となります。

意味は、以下の3つです。

1.継続「(過去のある時まで)
    ~され続けていた」
2.経験「(過去のある時までに)
    ~されたことがあった」
3.完了(結果)
   「(過去のある時までに)
    ~されてしまった」

以下は、過去完了形の受動態を
用いた文です。

The room had been put away when he got there.
「彼がそこに着いた時、その部屋は片付けられてしまっていた。」

※put away「片付ける」の
 putは過去分詞です。また、
 by themが省略されています。

過去完了形の受動態には、
以下のように経験や継続の
意味もあります。

I had been told a lie by my best friend before I was 20 years old.
「20歳になる前に、私は1番仲のいい友達に1度嘘をつかれたことがあった。」

I had been praised by my mother till I was 20 years old.
「20歳になるまで、私は母親褒められ(続け)ていました。」

過去完了形の受動態の否定文

過去完了形の受動態の文は、
以下のようにhadの後ろにnotを
付けると否定文になります。

The room had not been put away when he got there.
「彼がそこに着いた時、その部屋は片付けられていなかった。」

had notの短縮形hadn'tを用い、
以下のように書くこともできます。

The room hadn’t been put away when he got there.

過去完了形の受動態の疑問文

過去完了形の受動態の疑問文は
以下のようにhadを主語の前に出し、
文末に?を付けます。

Had the room been put away when he got there?
「彼がそこに着いた時、その部屋は片付けられていましたか。」

YesまたはNoとhadを用い、
答え方は以下のようになります。

Yes, it had.
「はい、片付けられていました。」

No, it hadn't.
「いいえ、作られていませんでした。」


未来完了形の受動態の形は、
現在完了形の受動態のhaveの前に
助動詞willを置き、「will have+
been+過去分詞」となります。

意味は、以下の3つです。

1.継続「(未来のある時まで)
    ~され続けることになる」
2.経験「(未来のある時までに)
    ~されることになる(でしょう)」
3.完了(結果)
    「(未来のある時までに)
    ~されてしまう(でしょう)」

以下は、未来完了形の受動態を
用いた文です。

Dinner will have been cooked by her when we get home.
「私達が家に着く時(頃)には、夕食は彼女によって作られている。」

未来完了形の受動態には、
以下のように経験や継続の
意味もあります。

The book will have been read one hundred times if he reads it.
「もし彼がその本を読むと、その本は100回読まれることになる。」

He will have been praised by my mother till he is 20 years old.
「20歳になるまで、彼は母親に褒められ続けるでしょう。」

未来完了形の受動態の否定文

未来完了形の受動態の文は、
以下のようにwillの後ろにnotを
付けると否定文になります。

Dinner will not have been cooked by her when we get home.
「私達が家に着く時、夕食は彼女によって作られていないでしょう。」

will notの短縮形won'tを用い、
以下のように書くこともできます。

Dinner won't have been cooked by her when we get home.

未来完了形の受動態の疑問文

未来完了形の受動態の文は
以下のようにwillを主語の前に出し、
文末に?を付けると疑問文になります。

Will dinner have been cooked by her when we get home?
「私達が家に着く時(頃)には、夕食は彼女によって作られているでしょうか。」

YesまたはNoとwillを用い、
答え方は以下のようになります。

Yes, it will.
「はい、作られているでしょう。」

No, it won't.
「いいえ、作られていないでしょう。」

完了形の受動態の問題

問題.以下の完了形の文を
   受動態に書き換えなさい。

(1)He has finished the work.

(2)Many people had visited the temple until it was broken.

(3)He will have watched the movie twice if he watches it again.

答えはこのページの下にあります。

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練習問題の解答

(1)The work has been finished by him.
 「その仕事は、彼によって終えられてしまった。」

(2)The temple had been visited by many people until it was broken.
 「そのお寺は、壊されるまで多くの人々に訪問され(続け)ていました。」

(3)The movie will have been watched (by him) twice if he watches it again.
 「彼がもう1度観ると、その映画は(彼によって)2回観られることになる。」

(1)は現在完了形の受動態(完了)、
(2)は過去完了形の受動態(継続)、
(3)は未来完了形の受動態(経験)です。

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