第3文型と第4文型の書き換え

第4文型から第3文型へ書き換える時の
to・for・ofの使い分けと見分け方について
例文を用いて解説します。

目次

第4文型は以下の例文のように、
主語、動詞の後ろに目的語が2つ
置かれる文(記号でSVOO)です。

I teach them Math.
「私は、彼らに数学を教えています。」


この例文でIは主語、teachは動詞、
themとMathは目的語です。


第4文型の目的語は動作に対して
「誰に」したかを表す間接目的語と
「何を」したかを表す直接目的語があり、

上の例文で間接目的語はthem、
直接目的語はMathです。


記号で、間接目的語はO1、
直接目的語はO2と表されるので、

第4文型は記号を用いて表す時に
SVO1O2と表されることもあります。


そして、第4文型は間接目的語と
直接目的語の順番を入れ替えて、

以下のように第3文型に書き換える
ことができます。

I teach Math to them.
「私は、彼らに数学を教えています。」


ただし、間接目的語と直接目的語を
入れ替える時に、間接目的語の前に
前置詞toを置かなければなりません。


そして、前置詞+名詞の
to themは修飾語になるので、

上の文を記号で表すとSVOMとなり
書き換えた文の形は第3文型です。


第4文型を第3文型に書き換えた時、

間接目的語の前にtoを用いる動詞と
forを用いる動詞があるのでそれぞれ
以下で例文を用いて解説します。


書き換える時にtoを用いる動詞

まず、以下の文をみてみましょう。

I will give him my car.
「私は、彼に私の車をあげるつもりです。」


この第4文型の文で間接目的語himと
直接目的語my carの順番を入れ替えると、
以下のようになります。

I will give my car to him.
「私は、彼に私の車をあげるつもりです。」


ただし、この場合間接目的語の前に
前置詞toを置かなければなりません。

そして、前置詞+名詞のto himは
修飾語になるので文を記号で表すと、
SVOM(第3文型)となります。


以下は、第4文型から第3文型に
書き換える時にtoを用いる動詞です。

give O1 O2「O1にO2を与える」

tell O1 O2「O1にO2を伝える」

show O1 O2「O1にO2を見せる」

lend O1 O2「O1にO2を貸す」

send O1 O2「O1にO2を送る」

teach O1 O2「O1にO2を教える」


書き換える時にforを用いる動詞

次に、以下の文をみてみましょう。

He bought me a car.
「彼は、私に車を買ってくれました。」


この第4文型の文で間接目的語meと
直接目的語a carの順番を入れ替えると、
以下のようになります。

He bought a car for me.
「彼は、私に車を買ってくれました。」


ただし、この場合間接目的語の前に
前置詞forを置かなければなりません。

そして、前置詞+名詞のfor meは
修飾語になるので文を記号で表すと、
SVOM(第3文型)となります。


第4文型と第3文型を書き換えた時、
間接目的語の前にforを用いる動詞で
よく用いられるものは以下になります。

buy O1 O2
「O1(のため)にO2を買う」

get O1 O2
「O1(のため)にO2を手に入れる」

make O1 O2
「O1(のため)にO2を作る」

cook O1 O2
「O1(のため)にO2を料理する」

find O1 O2
「O1(のため)にO2を見つける」

choose O1 O2
「O1(のため)にO2を選ぶ」

brew O1 O2
「O1(のため)にO2を淹れる」

book O1 O2
「O1(のため)にO2を予約する」


これらの動詞を暗記してもよいですが、
toとforの使い分ける時の簡単な見分け方
があるので以下にご紹介します。


書き換える時のtoとforの見分け方

まず、以下の例文をみてみましょう。

I gave him a book.
「私は、彼に本をあげた。」


この英文は、

S:I
V:gave
O:him
O:a book.

の第4文型です。


そして、giveの後ろには
「誰に」あげたのかを表す
目的語が必ず置かれます。


このように、第4文型の動詞のうち、

「誰に」を表す目的語が必要な動詞
の英文を第3文型に書き換える時は
以下のようにtoを用いて書き換えます。

I gave a book to him.
「私は、彼に本をあげた。」


この英文は、

S:I
V:gave
O:a book.

の第3文型です。


to himは「彼に」→「あげた」と
動詞を修飾している副詞です。


次に、以下の例文をみてみましょう。

I bought him a book.
「私は、彼(のため)に本を買った。」


この英文は、

S:I
V:bought
O:him
O:a book.

の第4文型です。


buyは以下の例文のように、

I bought a book.
「私は、本を買った。」

「誰に」を表す目的語がなくても
文が成立します。


このように「誰に」を表す目的語が
なくても文が成立する動詞の場合は、

以下のようにforを用いて書き換えます。

I bought a book for him.
「私は、彼(のため)に本を買った。」


give O1 O2「O1にO2を与える」は、
O1がないと文が成立しません。

このような場合、間接目的語(O1)と
直接目的語(O2)を入れ替える場合には、
間接目的語の前にtoを置きます。


これに対し、buy O1 O2
「O1(のため)にO2を買う」は、
O1がなくても文は成立します。

このような場合、間接目的語(O1)と
直接目的語(O2)を入れ替える場合には、
間接目的語の前にforを置きます。


この見分け方を知っておくと、
簡単にtoとforの使い分けができます。


第4文型を作る動詞で、
「O1にO2を尋ねる(頼む)」
という意味になるaskは、

間接目的語と直接目的語を入れ替えて
第3文型に書き換える時にofを用います。


以下はofを使わない第4文型の文と、
ofを用いた第3文型の文です。


○第4文型

I asked him a favor.
「私は、彼にお願いをした。」


○第3文型

I asked a favor of him.
「私は、彼にお願いをした。」


この例文のように、間接目的語→
直接目的語の順だと前置詞は使わず、

間接目的語を直接目的語の後ろに置くと
間接目的語の前に前置詞ofを付けます。

第3文型と第4文型の書き換え問題

問題1.以下の第4文型の文の間接目的語と
    直接目的語の順番を入れ替えて、
    第3文型の文に書き換えなさい。

(1)He told her the truth.

  ※truth「真実」

(2)Rie teaches them English.

(3)I will get him a car.

(4)She cooked me lunch.

(5)My wife brewed him a cup of tea.


問題2.()内から適する語を選びなさい。

(6)I will lent the book(to, for, of)you.

(7)He found my pen(to, for, of)me.

(8)A girl asked the way(to, for, of)me.

(9)She booked a hotel(to, for, of)you.


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)He told the truth to her.
 「彼は、彼女に真実を伝えました。」

(2)Rie teaches English to them.
 「リエは、彼らに英語を教えています。」

(3)I will get a car for him.
 「私は、彼のために車を手に入れるつもりだ。」

(4)She cooked lunch for me.
 「彼女は、私のために昼食を作ってくれた。」

(5)My wife brewed a cup of tea for him.
 「妻は、彼のために紅茶を淹れてくれた。」


(6)I will lent the book to you.
 「私は、あなたにその本を貸すつもりです。」

(7)He found my pen for me.
 「彼は、私のために(私の)ペンを見つけてくれた。」

(8)A girl asked the way of me.
 「ある少女は、私に道を尋ねました。」

(9)She booked a hotel for you.
 「彼女は、あなたのためにホテルを予約してくれた。」

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