前置詞atの意味と使い方

前置詞atが場所を表す場合には、
一点のイメージになります。

そして、場所を表すatの意味は、
「~で」や「~に」となります。


例えば、以下の例文で、

I got off a bus at the bus stop.
「私は、そのバス停でバスを降りた。」

バス停は地図上の一点の
イメージになります。


以下の例文のように、

Turn right at the next intersection.
「次の交差点を右に曲がって下さい。」

交差点も地図上の点の
イメージです。


以下の例文のように、

He met my friends at a wedding last sunday.
「彼は、先週の日曜日に結婚式で友人(達)にあった。」

atはある場所に出席している
という意味でも用いられます。


結婚式は結婚式場で行われるので、
結婚式場は地図上の一点と考える
ことができます。

前置詞atが時を表す場合にも、
一点のイメージになります。


和訳する時には「~に」となり、
以下のように主に時刻を表します。

The meeting will be over at 3 p.m.
「その会議は、午後3時に終わるでしょう。」


時を表すatは、以下の例文のように、
順序を表す場合にも用いられます。

He passed the test at the second attempt.
「彼は、2回目の試みでそのテストに合格した。」


at lastは「最後に」という意味ですが、
「ついに」「やっと」と訳すこともあり
結果が肯定的な場合に用いられます。

I got a driver's license at last.
「私は、ついに(やっと)運転免許証を手に入れました。」


以下の例文で用いられている
at any time「いつでも」のatは、
頻度を表すatです。

You can use this room at any time.
「あなたは、いつでもこの部屋を使うことができます。」


時刻のatは問題ないと思いますが、
順序、頻度のatは意識しながら繰り返し
使うことで感覚的にものにして下さい。

前置詞のatは方向・目標を表し、

「~に対して」「~に向かって」
「~に目がけて」という意味で
用いられることがあります。


例えば、以下の例文で、

They laughed at me.
「彼らは、私に対して笑った。」
→「彼らは、私を笑った。」

laugh at meの自然な和訳は
「私を笑う」となりますが、

厳密にはat meで「私に対して」
という意味になります。


以下の例文も、

They looked at me.
「彼らは、私に対して見た。」
→「彼らは、私を見た。」

look at meの自然な和訳は
「私を見る」となりますが、

厳密にはat meで「私に対して
(向かって)」という意味です。


これら2つの例文では、

「私のほうを見た」と、
meを方向や目標(ターゲット)
と考えることができます。


他にも、方向・目標のatは、
以下のように用いられます。


He stared at her.
「彼は、彼女を見つめた。」

※stareは、「凝視する」や
 「見つめる」という意味です。


He glanced at her.
「彼は、彼女をチラッと見た。」

※glanceは、「チラッと見る」
 という意味です。

前置詞atは、「~中[ちゅう]」、
「~の(状態・立場)で」と、

人や物がある状態・状況にある
という意味を持っています。


例えば、以下の例文で、

I talked about the move with my wife at dinner.
「私は、夕食時に妻と引越しについて話した。」

at dinnerは夕食を食べている状況を表し、
「夕食時に」という意味になります。


以下の例文のat warは、

The country is at war, so it's dangerous to visit there.
「その国は戦争中なので、訪問するのは危険です。」

戦争が起こっている状況を表し、
「戦争中」という意味になります。


以下のfeel at easeのatも
状態・状況のatの仲間ですが、

I want you to feel at ease with me.
「(私は、あなたに)私といる時は気兼ねしないで欲しい。」

この場合は、feel at easeで
「のびのびする」「気兼ねしない」と
熟語のように覚えておきましょう。

前置詞atは、感情を表す動詞・
形容詞・名詞の後ろで用いられ、

感情の原因を表し「~に」という
意味で用いられることがあります。


例えば、以下の例文で、

He was surprised at her attitude.
「彼は、彼女の態度に驚いた。」

at her attitude「彼女の態度に」は
was surprised「驚いた(驚かされた)」
原因を表しています。


また、以下の例文で、

She felt irritation at his mistake.
「彼女は、彼のミスに苛立ちを感じた。」

at his mistake「彼の間違いに」は
irritation「苛立ち」(名詞)の原因
を表しています。


以下の例文では、

She was angry at him.
「彼女は、彼に(対して)怒っていた。」

at him「彼に(対して)」は
angry「怒って」(形容詞)の
原因を表しています。


※この場合、He was angry with him.と、
 atをwithにしても同じ意味になります。

前置詞atは「~で」という意味で、
数量(年齢・温度・速度など)や
代価、割合を表します。


以下は、数量の例文です。

He got married at 30.
「彼は、30歳で結婚しました。」

Water boils at 100 degrees Celsius.
「水は、摂氏100度で沸騰する。」

The car was running at 80 kilometers per hour.
「その車は、時速80キロで走っていた。」


以下は、代価の例文です。

He got the ticket at a good price.
「彼は、安くそのチケットを手に入れた。」


以下は、割合の例文です。

He bought the book at 20% off.
「彼は、20%オフでその本を買いました。」

前置詞atは、「~の点で」や
「~において」という意味で、
能力や性質の所在を表します。


以下は、例文です。

I'm good at playing soccer.
「私は、サッカーをすることが得意です。」


この例文を直訳すると
「私は、サッカーをすること
においてよい。」となりますが、

be good at ~ で「~をすることが
得意です」と覚えておきましょう。


前置詞の後ろは名詞が置かれるので、
atの後ろに動詞を置く場合は動名詞の
形(動詞のing形)になります。


以下のbe poor at ~ も、
「~するのが下手です」と熟語
 のように覚えましょう。

He is poor at swimming.
「彼は、水泳が下手です。」


以下のbe a genius at ~ は、
「~することにおいて天才です」
 という意味になります。

She is a genius at playing the piano.
「彼女は、ピアノを弾くことにおいて天才です。」

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