主格の関係代名詞

主格の関係代名詞whoとwhichの
使い方やthatとの書き換えについて、
例文を用いて解説します。

目次

主格の関係代名詞はwho, which, thatで
文を繋ぐ時に、名詞をこれらに置き換えて
whoは人の場合、whichは人以外で用います。

そして、thatは人と人以外の
どちらの場合でも用いることができます。


関係代名詞は2つの文を繋ぎ、
関係代名詞の前にある名詞[先行詞]
を修飾する形容詞節を作ります。

まず、この2つの文を繋ぐという部分
について例文を用いて解説します。


2つの英文を関係代名詞を用いて、
文を繋ぐ手順は以下の通りです。


1.2つの文で同じ人または物を見つける。

この時、1つの文に2つ同じ人や物が
ある場合はあいまいな方を選びます。


2.片方を関係代名詞に置き換える。

手順1で選んだ2つの名詞のうち、
修飾される名詞ではない方の名詞を
関係代名詞に置き換えます。

手順1で選んだ名詞の中で、
関係代名詞に置き換えなかった名詞は
先行詞(修飾される名詞)と呼ばれます。


3.先行詞の後ろに関係代名詞が
 くるように残りの文を置く。


主格の関係代名詞whoとthatの例文1

それでは、以下の2つの例文を
関係代名詞を用いて繋いでみましょう。

There is a boy.「少年がいる。」

He is swimming in the pool.
「彼は、プールの中で泳いでいる。」


1.2つの文で同じ人または物を見つける。

1つ目の文のa boyと、
2つ目の文のHeが同一人物です。


2.片方を関係代名詞に置き換える。

2つの文を繋ぐと日本語は以下になり、

「プールの中で泳いでいる少年がいます。」

修飾されている名詞はa boyなので
もう片方のHeを関係代名詞に置き換えます。


この時、Heは主語かつ人なので、
主格で人の関係代名詞whoに置き換えて
2つ目の英文は以下のようになります。

who is swimming in the pool


3.先行詞の後ろに関係代名詞が
 くるように残りの文を置く。

先行詞(修飾される名詞)a boy
の後ろに関係代名詞whoがくるように
who is swimming in the poolを置き、

2つの文を繋ぐと以下のようになります。

There is a boy who is swimming in the pool.
「プールの中で泳いでいる少年がいます。」


関係代名詞を用いてa boyの後ろに置いた
who is swimming in the poolという部分は、
先行詞a boyを修飾(説明)しています。


この場合、以下のようにwhoの代わりに
thatを用いることもできます。

There is a boy that is swimming in the pool.


主格の関係代名詞whoとthatの例文2

主格の関係代名詞を用いて繋いだ文には、
もう1つの形があります。


今度は、以下の2つの例文を繋いでみます。

A child is running in the park.
「子供が公園の中を走ってる。」

He is holding a big tree.
「彼は、大きい木を抱えている。」


1.2つの文で同じ人または物を見つける。

1つ目の文のa childと、
2つ目の文のHeが同一人物です。


2.片方を関係代名詞に置き換える。

2つの文を繋ぐと日本語は、
「大きい木を抱えている子供が、
その公園の中を走っている。」となります。

そして、修飾されている名詞
(先行詞)はA child「子供」なので、
もう片方のHeを関係代名詞に置き換えます。


この時、Heは主語かつ人なので
主格で人の関係代名詞whoに置き換えます。

よって、2つ目の文は
who is holding a big tree.となります。


3.先行詞の後ろに関係代名詞が
 くるように残りの文を置く。

先行詞(修飾される名詞)a child
の後ろに関係代名詞whoがくるように
who is holding a big treeを置き、

2つの文を繋ぐと以下のようになります。

A child who is holding a big tree is running in the park.
「大きい木を抱えている子供が、その公園の中を走っています。」


A childの後ろに置いた関係代名詞節の
who is holding a big treeという部分は、
先行詞A childを修飾(説明)しています。


また、以下のようにwhoの代わりに
thatを用いることもできます。

A child that is holding a big tree is running in the park.


主格の関係代名詞whoの使い方のまとめ

ここで、関係代名詞を用いて繋いだ
2つの例文をもう1度みてみます。

最初の例文は、There is a boyの後に
who is swimming in the poolを繋げました。


これに対し、2つ目の例文は、
A child is running in the park.
という文のchildとisの間に、

who is holding a big treeという
もう1つの文が挿入されています。


これは、先行詞の後ろに
関係代名詞がくるように残りの文を置き、

関係代名詞でくっつけた文が後ろから
先行詞を修飾するためです。


関係詞(関係代名詞や関係副詞)
を用いて2つの文を繋いだ文の形は、
必ずこの2つのどちらかになります。

これは関係詞の基礎となるので、
しっかり覚えておきましょう。


関係代名詞を用いた
2つの文の繋ぎ方が分からない方は、
以下からお読み下さい。

関係代名詞whoとthatの使い方


主格の関係代名詞whichとthatの例文1

それでは、以下の2つの例文を
関係代名詞を用いて繋いでみましょう。

That is a house.「あれは、家です。」

It is in the center of this town.
「それは、この町の中心にある。」


1.2つの文で同じ人または物を見つける。

1つ目の文のa houseと、
2つ目の文のItが同じ物です。


2.片方を関係代名詞に置き換える。

2つの文を繋ぐと日本語は以下になり、

「あれは、この町の中心にある家です。」

修飾されている名詞はa houseなので
もう片方のItを関係代名詞に置き換えます。


この時にItは主語かつ人以外なので、
主格で人以外の時に用いる関係代名詞
whichに置き換えます。

よって、2つ目の文は
which is in the center of this town
となります。


3.先行詞の後ろに関係代名詞が
 くるように残りの文を置く。

先行詞(修飾される名詞)a house
の後ろに関係代名詞whichがくるように、
以下を置きます。

which is in the center of this town


よって、関係代名詞により2つの文を
繋ぐと以下のようになります。

That is a house which is in the center of this town.
「あれは、この町の中心にある家です。」


関係代名詞を用いて繋げた
which is in the center of this townは、
先行詞a houseを修飾(説明)しています。


この場合、以下のようにwhichの代わりに
thatを用いることもできます。

That is a house that is in the center of this town.


主格の関係代名詞whichとthatの例文2

主格の関係代名詞を用いて繋いだ文には、
もう1つの形があります。


今度は、上で解説した手順をもとに
以下の2つの例文を繋いでみます。

The castle is on the hill.
「そのお城は、その丘の上にあります。」

It was built by them.
「それは、彼らによって建てられました。」


1.2つの文で同じ人または物を見つける。

1つ目の文のThe castleと、
2つ目の文のItが同じ物です。


2.片方を関係代名詞に置き換える。

2つの文を繋ぐと日本語は、
「彼らによって建てられたお城は、
その丘の上にあります。」となり、

修飾されている名詞(先行詞)は
The castleなのでもう片方のItを
関係代名詞に置き換えます。


この時にItは主語かつ人以外なので、
主格で人以外の時に用いる関係代名詞
whichに置き換えます。

よって、2つ目の文は
which was built by themとなります。


3.先行詞の後ろに関係代名詞が
 くるように残りの文を置く。

先行詞(修飾される名詞)The castle
の後ろに関係代名詞whichがくるように、
which was built by themを繋げます。


よって、関係代名詞により2つの文を
繋ぐと以下のようになります。

The castle which was built by them is on the hill.
「彼らによって建てられたお城は、その丘の上にあります。」


関係代名詞を用いて繋げた文、

which was built by them
「彼らによって建てられた」は、

先行詞The castleを修飾(説明)
しています。


この場合、以下のようにwhichの代わりに
thatを用いることもできます。

The castle that was built by them is on the hill.


主格の関係代名詞whichの使い方のまとめ

ここで、関係代名詞を用いて繋いだ
2つの文をもう1度みてみましょう。

最初の文はThat is a house.の後ろに
which is in the center of this town
という文をそのまま繋げました。


そして、2つ目の文は
The castle is on the hill.
という文のcastleとisの間に、

which was built by themという
もう1つの文が挿入されています。


これは先行詞の後ろにという
関係代名詞がくるように残りの文を置き、

関係代名詞でくっつけた文が後ろから
先行詞を修飾するためです。

主格の関係代名詞の問題

問題.以下の2つの文を繋ぎ、
   日本語に訳しなさい。

(1)That is a man.
  He is interested in traveling abroad very much.

(2)The girl looked very glad.
  She heard the good news yesterday.

(3)He has an animal.
  It is very popular in Japan.

(4)The building is very big.
  It stands on that hill.


練習問題の解答

(1)That is a man who is interested in traveling abroad very much.
 「彼は、外国を旅行すること(海外旅行)に大変興味を持っている男性です。」

(2)The girl who heard the good news yesterday looked very glad.
 「昨日そのよい知らせを聞いた少女は、とても嬉しそうに見えました。」

※(1)と(2)は、whoの代わりに
 thatを用いることもできます。


(3)He has an animal which is very popular in Japan.
 「彼は、日本でとても人気のある動物を飼っています。」

(4)The building which stands on that hill is very big.
 「あの丘の上に立っているビルは、とても大きい。」

※(3)と(4)は、whichの代わりに
 thatを用いることもできます。

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