目的格の関係代名詞
目的格の関係代名詞whom・which
の使い方やthatとの書き換えについて、
例文を用いて解説します。
目的格の関係代名詞の種類
目的格の関係代名詞には
whom, which, thatがあり、
文を繋ぐ時に名詞をこれらに置き換え、
whomは人、whichは人以外で用います。
thatは人と人以外のどちらの場合でも
用いることができます。
関係代名詞は2つの文を繋ぎ、
関係代名詞の前にある名詞[先行詞]を
修飾する形容詞節を作ります。
まず、この2つの文を繋ぐという
部分について解説します。
関係代名詞whomとthatの使い方
それでは、以下の2つの文を目的格の
関係代名詞を用いて繋いでみましょう。
He is a man.「彼は、男性です。」
I met him at the party yesterday.
「私は、昨日そのパーティーで彼に会った。」
目的格の関係代名詞の使い方
1.2つの文で同じ人または物を見つける。
1つ目の文のa manと、
2つ目の文のがhimが同じ人です。
この場合1つ目の文の
Heも同じ人になりますが、
「背の高い彼」などのように
代名詞が修飾されることはないので
a manを選びます。
2.片方を関係代名詞に置き換える。
2つの文を繋ぐと日本語は
「彼は、私が昨日そのパーティーで
会った男性です。」となり、
修飾されている名詞(先行詞)は
a manなのでもう片方のhimを
関係代名詞に置き換えます。
この時にhimは目的語かつ人なので、
目的格で人の時に用いる関係代名詞
whomに置き換えます。
よって、2つ目の文は
I met whom at the party yesterday.
となります。
3.先行詞の後ろに関係代名詞が
くるように残りの文を置く。
ここで、目的格の関係代名詞を用いて
2つの文を繋ぐ時は1つ注意が必要です。
先行詞(修飾される名詞)a manの
後ろに関係代名詞whomがくるように、
whom I met at the partyとwhomを文の
先頭に出してa manの後ろに繋げます。
よって、関係代名詞whomにより
2つの文を繋ぐと以下になります。
He is a man whom I met at the party yesterday.
「彼は、私が昨日そのパーティーで会った男性です。」
目的格の関係代名詞を用いて繋げた文、
whom I met at the party yesterdayは
先行詞a manを修飾(説明)しています。
また、whomの代わりに以下のように
thatを用いることもできます。
He is a man that I met at the party yesterday.
目的格の関係代名詞whom・thatの省略
目的格の関係代名詞は省略できるので、
上の文のwhomやthatは以下のように
省略することができます。
He is a man I met at the party yesterday.
目的格の関係代名詞whomとwhoの違い
関係代名詞whoは以下の例文のように
通常、人で主格の時に用いられますが、
He is a man who gave me the book.
「彼は、その本を私にくれた男性です。」
以下の例文のように、人で目的格の場合にも
関係代名詞whoが用いられることが多いです。
He is a man who I met at the party yesterday.
学校のテストでは主格でwho、
目的格ならwhomというように
使い分けが必要かもしれませんが、
最近では目的格でもwhoを用いる
ことがほとんどです。
関係代名詞whichとthatの使い方
次に、以下の2つの文を目的格の
関係代名詞を用いて繋いでみます。
The building is a museum.
「その建物は、博物館です。」
I visited there yesterday.
「私は、昨日そこを訪問しました。」
目的格の関係代名詞の使い方
1.2つの文で同じ人または物を見つける。
1つ目の文のThe buildingと
2つ目の文のがthereが同じ物です。
そして、1つの文に2つ同じ人や物が
ある場合は曖昧なほうを選びます。
この場合1つ目の文の
a museumもthereと同じですが、
The buildingのほうがa museumより
曖昧なのでThe buildingを選びます。
それは、建物のほうが博物館より
曖昧なので、以下の日本語の文は、
「私が昨日訪問した建物は博物館です。」
以下の日本語の文より自然だからです。
「その建物は私が昨日訪問した博物館です。」
2.片方を関係代名詞に置き換える。
「私が昨日訪問した建物は、博物館です。」
という日本語から修飾されている名詞は
「建物」という意味のThe buildingなので、
thereのほうを関係代名詞に置き換えます。
この時に、thereは目的語かつ人以外なので
関係代名詞whichに置き換えます。
よって、2つ目の文は
I visited which yesterday.となります。
3.先行詞の後ろに関係代名詞が
くるように残りの文を置く。
目的格の関係代名詞を用いて
2つの文を繋ぐ時は1つ注意が必要です。
先行詞(修飾される名詞)The building
の後ろに関係代名詞whichがくるように、
I visited which yesterdayのwhichを文の
先頭に出し、which I visited yesterdayを
The buildingの後ろに置きます。
よって、関係代名詞により2つの文
を繋ぐと以下のようになります。
The building which I visited yesterday is a museum.
「私が昨日訪問した建物は、博物館です。」
関係代名詞を用いて繋げた文、
which I visited yesterday は
先行詞The buildingを修飾しています。
この場合、以下のようにwhichの代わりに
thatを用いることもできます。
The building that I visited yesterday is a museum.
関係代名詞which・thatの省略
目的格の関係代名詞は省略できるので、
上の例文のwhichやthatは以下のように
省略することができます。
The building I visited yesterday is a museum.
以下で、目的格の関係代名詞の省略について
例文を用いて詳しく解説しています。
目的格の関係代名詞の問題
問題.以下の2つの文を繋ぎ、
日本語に訳しなさい。
(1)I know the girl.
You met her at the store.
(2)The woman is a famous singer.
We saw her on the street.
(3)The house is my friend's.
We saw it near the river.
(4)He ate the food.
Everyone hates it.
↓
↓
↓
↓
↓
練習問題の解答
(1)I know the girl whom you met at the store.
「私は、あなたがそのお店で会った少女を知っています。」
(2)The woman whom we saw on the street is a famous singer.
「私達がその通りで見かけた女性は、有名な歌手です。」
(1)と(2)は、whomの代わりに
whoやthatを用いることもできます。
(3)The house which we saw near the river is my friend's.
「私達がその川の近くで見た家は、私の友達の家です。」
(4)He ate the food which everyone hates.
「彼は、みんなが嫌いな食べ物を食べた。」
(3)と(4)は、whichの代わりに
thatを用いることもできます。
また、以下のように(1)~(4)の
whomやwhichは省略できます。
(1)I know the girl you met at the store.
(2)The woman we saw on the street is a famous singer.
(3)The house we saw near the river is my friend's.
(4)He ate the food everyone hates.
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