不変の真理や諺は現在形

不変の真理や諺(ことわざ)は、
英語では現在形を用いるについて
例文を用いて解説します。

目次

不変の真理とは過去、現在、未来
にわたり変わらない事実のことで、
例えば以下のような文があります。

One plus one equals two.
「1+1は、2です。」

The sun sets in the west.
「太陽は、西に沈む。」

The sun rises from the east.
「太陽は、東から登る。」

The earth goes around the sun.
「地球は、太陽の周りをまわっています。」


諺は、以下のような文です。

Time is money.
「時は金なり。」

To see is to believe.
「百聞は一見にしかず。」

You can't have it both ways.
「二兎(にと)を追う者は一兎(いっと)をも得ず。」


このような不変の真理や諺は、
英語ではどんな場合でも現在形
で表します。


不変の真理と諺は
現在形で表すという定義は、
時制の一致に関係した文章で
よく用いられます。


時制の一致とは?

ここでは、時制の一致について
以下の例文を用いて解説します。

I know that he is kind.
「私は、彼が親切だと知っています。」


この文のthatは「~という
こと」という意味の接続詞で、
以下の2つの文を繋いでいます。

I know「私は知っています」

he is kind「彼は親切です」


そして、I know that ~ で、
「私は~ということを知っている」
という意味になるので、

I know that he is kind.で、
「私は、彼が親切であるという
ことを知っている」という直訳から

「私は、彼が親切だと知っている」
という意味になります。


この例文の中で示されている

「私は知っています」と
「彼は親切です」という

2つの事柄は共に「現在」
のことです。


この文で以下のようにknowが
knewと過去形に変わった時に、

I knew that he is kind.
「私は、彼が親切だと知っていました。」

that節のisが現在のままでは
おかしな意味になります。


この文では彼が「今」親切であると
「過去のある時点」で知っていたと
予言のような意味になってしまいます。

占いなど、特別な状況以外ありえません。


通常、「過去のある時点」で、
彼が親切であったことを知っていた
という意味になります。


「知っていた」のと
「(親切)だった」のは過去なので、

knowが過去形のknewに変わると
isも過去形のwasに変えて以下のように
時制を一致させなければなりません。

I knew that he was kind.
「私は、彼が親切だと知っていました。」


これが時制の一致です。


不変の真理と諺と時制は一致をしない

次に、以下の例文をみてみましょう。

I know the earth goes around the sun.
「私は、地球が太陽の周りをまわっていることを知っています。」


この文でknowが過去形のknew
に変わっても時制の一致はせず、
goesを過去形のwentに変えません。


以下のようにgoesのままです。

I knew that the earth goes around the sun.
「私は、地球が太陽の周りをまわっていることを知っていました。」

不変の真理の場合は、
時制の一致で過去形を用いる場合でも
現在形を用いなければならないのです。


もう1つ、諺の文を用いた
以下の例文もみてみます。

He knows that time is money.
「彼は、時は金なり(という諺を)知っています。」


この文でknowsが未来形の
will knowに変わっても時制の一致はせず、
isは未来形のwill beに変わりません。


以下のようにisのままです。

He will know that time is money.
「彼は、時は金なり(とうい諺)を知るでしょう。」

このように、不変の真理や諺には
どんな場合でも現在形を用います。

不変の真理や諺は現在形の問題

問題.以下の文の()内の語を
   適切な形に換えなさい。

(1)I knew that he (play) tennis very well.

(2)He found that the sun (set) in the west.

  ※foundはfind「気づく」の過去形

(3)Ken will learn that to see (is) to believe tomorrow.

  ※to see is to believeは
  「百聞は一見にしかず」という諺


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)I knew that he played tennis very well.
 「私は、彼が上手にテニスをするのを知っていました。」

※不変の真理や諺ではないので、
 時制の一致でplayedと過去形にします。


(2)He found that the sun sets in the west.
 「彼は、太陽が西に沈むことに気づいた。」

※不変の真理なのでsetは
 過去形にせず現在形を用い、
 主語のthe sunは三人称単数なので
 setsと動詞にsを付けます。


(3)Ken will learn that to see is to believe tomorrow.
 「ケンは、明日百聞は一見にしかず(という諺)を学ぶでしょう。」

※諺なのでbe動詞は未来形にせず、
 現在形isを用います。

時制の解説メニューへ戻る

時制のまとめ無料レポート

英語の時制の解説を2ページ
にまとめた無料レポートです。

時制のまとめ無料レポート

他にも、無料レポートには主要
英文法の解説を各単元2~3ページ、
合計27ページにまとめてあるので
英文法の学習に役立ててください。

誰でもできる!毎日5分英文法
無料レポートの申請はこちら

このページの先頭へ