助動詞must[推量]

mustの推量の意味と、
否定文、疑問文について
例文を用いて解説します。

目次

mustもcanと同じ助動詞なので、
動詞の前に置いて用います。


実際に、推量のmustを用いた
以下の文をみてみましょう。

He must be a famous singer.
「彼は、有名な歌手にちがいない。」


助動詞の後ろは必ず動詞の原形なので、
この場合be動詞はisではなく原形のbe
となるので注意しましょう。


「~しなければならない」という
義務の意味はmustとhave toにありますが、
推量はmustにしかない意味です。


推量のmustには過去形や未来形はなく、
過去の推量を表す時は以下の例文ように
「~だったにちがいない」という意味の
must have+過去分詞を用います。

He must have been a famous singer.
「彼は、有名な歌手だったにちがいない。」


この文は、過去のある時点で、
彼が有名な歌手であったことを
今推量していることを表します。


否定文はmustの後ろにnotを付け、
意味は「~のはずがない」となります。


よって、先ほどの肯定文を否定文に
書き換えると以下のようになります。

He must not be a famous singer.
「彼は、有名な歌手のはずがない。」


助動詞canの推量の否定cannotにも
「~のはずがない」の意味がありますが、
must notのほうが確信度が高くなります。

He cannot be a famous singer.
「彼は、有名な歌手のはずがない。」


しかし、「~のはずがない」での
must notをあまり見たことがないので、
「~のはずがない」という推量の否定は
cannotを用いることが多いと思います。


推量の疑問文はMustを主語の前に出し、
以下のようになります。

Must he be a famous singer?
「彼は、有名な歌手に違いありませんか。」


答え方はYes、Noとmustを用い、
以下のようになります。

Yes he must.
「はい、彼は有名な歌手にちがいありません。」

No he must not.
= No he cannot.
「いいえ、彼が有名な歌手のはずはありません。」


否定では、cannotを用いる
ことが多いです。


ここでは、mustの義務と推量の
見分け方について解説します。


例えば、以下の例文は、

He must come here.

「彼は、それに参加しなければならない。」
という義務の意味ともとれますし、

「彼は、それに参加するにちがいない。」
という推量の意味ともとれます。


そのような場合の見分け方ですが、
動詞(come)の部分を強く言う場合は義務、
mustを強く言う場合は推量になります。


このように、会話では強く言われる部分で
義務と推量を見分けることができます。

文章では強く言われる所が分からないので、
文脈から見分けることになります。


以下では、義務のmustとhave toについて
例文を用いて詳しく解説しています。

義務のmustとhave to

must[推量]の問題

問題.以下の問題に答えなさい。

(1)He likes movies.という文を
   must「~にちがいない」を
   用いた文に書き換えなさい。

(2)(1)で作った文を否定文にしなさい。

(3)(1)で作った文を疑問文にしなさい。


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)He must like movies.
 「彼は、映画が好きにちがいない。」

(2)He cannot like movies.
 「彼が、映画を好きなはずがない。」

(3)Must he like movies?
 「彼は、映画好きに違いありませんか。」

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