目的語にto不定詞・動名詞をとる動詞

to不定詞だけを目的語にとる動詞、
動名詞だけを目的語にとる動詞
について解説します。

目次

まずは、to不定詞の名詞的用法と
動名詞を復習します。

to不定詞と動名詞は名詞と同じように
文中で主語、補語、目的語になりますが、
目的語になる時に注意が必要です。


例えば、以下のようにlikeの
目的語の場合はto不定詞と動名詞の
両方を用いることができます。

I like to play soccer.
「私は、サッカーをすることが好きです。」

I like playing soccer.
「私は、サッカーをすることが好きです。」


to不定詞と動名詞の両方を
目的語にとれる動詞はlikeの他に、
start, begin, loveなどがあります。


ところが、

to不定詞しか目的語にとらない動詞と
動名詞しか目的語にとらない動詞が
あります。


それらの動詞を以下で解説します。


まず、to不定詞しか目的語にとらない
動詞には以下があります。

hope「望む」, plan「計画する」,
wish「願う」, want「欲しいと思う」,
decide「決める」, promise「約束する」,
expect「期待する」, agree「同意する」,
refuse「断る」


以下の例文をみてみましょう。

I hope to become a soccer player.
「私は、サッカー選手になることを望んでいる。」

to不定詞to become「なること」は、
hopeの目的語になっています。


動名詞becomingも「なること」
という意味ですが、以下のように
hopeの後ろには置けません。

×I hope becoming a soccer player.


上に挙げた動詞でが全てではありませんが、
to不定詞のみを目的語にとる動詞の中でよく
用いられるものなので覚えておきましょう。


to不定詞を目的語にとる動詞の覚え方

hope「望む」, plan「計画する」,
wish「願う」, want「欲しいと思う」,
promise「約束する」, decide「決める」,
expect「期待する」といったように、


to不定詞を目的語にとる動詞は、

未来のことを望む、計画する、願う、
欲しいと思う(したい)、約束する、
決める、期待する、といったような
意味になります。


toは(向かう)方向を表すので、
to不定詞を目的語に置く動詞は未来へ
向かうような動詞になります。

ただ、このような覚え方が難しい場合、
数は少ないのでto不定詞を目的語に置く
動詞をそのまま覚えてもよいと思います。


次に、動名詞しか目的語にとらない
動詞には以下があります。

enjoy「楽しむ」, finish「終える」,
avoid「避ける」, practice「練習する」,
mind「気にする」, escape「逃げる」,
give up「あきらめる、やめる」


以下の例文をみてみましょう。

I enjoyed playing soccer.
「私は、サッカーをすることを楽しんだ。」

動名詞のplaying「すること」は、
enjoyedの目的語になっています。


to不定詞のto playも「すること」
という意味ですが、以下のように
enjoyの後ろには置けません。

×I enjoyed to play soccer.


上に挙げた動詞で全てではありませんが、
動名詞のみを目的語にとる動詞の中でよく
用いられるものなので覚えておきましょう。


動名詞を目的語にとる動詞の覚え方

中学校などで、動詞の頭文字をとって
megafeps(メガフェプス)と覚ぼえると
覚えやすいと教えてもらったりしますが、

反復・中断・逃避を表す動詞の後ろは
動名詞という覚え方もあります。


例えば、practice「練習する」や
mindは「気にする」は反復の動作なので、
後ろに置くのは動名詞になります。


そして、finish「終える」や
give up「あきらめる、やめる」は中断、

escape「逃げる」は逃避を表すので
後ろに置くのは動名詞になります。


enjoy「楽しむ」が入っていませんが、
enjoyは動名詞だけをとる動詞で有名なので
その他の動詞を覚える時に役立つ覚え方です。

ただ、この覚え方が難しいという場合、
数は少ないので動名詞を目的語に置く動詞を
そのまま覚えてもよいと思います。


ここでは、目的語にto不定詞をとる動詞と
動名詞をとる動詞について解説しましたが、

目的語にto不定詞と動名詞をとる場合で
意味が異なる動詞もあります。


目的語がto不定詞と動名詞で意味が違う動詞
については、以下で詳しく解説しています。

目的語がto不定詞と動名詞で意味が違う動詞

目的語に不定詞or動名詞の問題

問題.以下の文で()内から適する語を
   選びなさい(両方正解の場合あり)。

(1)She wants (to become, becoming) a singer.

(2)He finished (to do, doing) his homework.

(3)We started (to play, playing) tennis.


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)She wants to become a singer.
  「彼女は、歌手になりたいと思っています。」
  (= She wants to be a singer.)

want to+動詞の原形の直訳は
「~することが欲しい」ですが、
「~したい」のほうが自然です。


(2)He finished doing his homework.
  「彼は、宿題をし終えた。」

finish+動名詞は「~することを終える」
とするより「~し終える」としたほうが、
自然な意味になります。


(3)They started to play tennis.
   They started playing tennis.
  「彼らは、テニスをし始めた。」

startは、不定詞と動名詞の両方を
目的語にとることができます。

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