不定詞と動名詞で意味が異なる動詞

不定詞と動名詞の両方を
目的語にとるが意味が異なる
動詞について解説します。

目次

まず、不定詞と動名詞の両方を
目的語にとり意味が同じになる
動詞を復習します。

動名詞は名詞と同じように文中で
主語、補語、目的語になりますが、
目的語になる時に注意が必要です。


例えば、startは以下のように
目的語に不定詞と動名詞の両方を
用いることができ意味も同じです。

He started to work.
「彼は、仕事をし(仕事をすることを)始めた。」

He started working.
「彼は、仕事をし(仕事をすることを)始めた。」


不定詞と動名詞の両方を目的語にとり、
意味も同じになる動詞は他にlike、begin、
loveなどがあります。

不定詞と動名詞の両方を目的語にとるが
意味が異なる動詞もあります。


不定詞と動名詞で意味が異なる動詞は、
forget, remember, regret, tryの4つです。

不定詞と動名詞を用いる時の意味の違いを
例文を用いて1つずつ解説していきます。


forget「忘れる」

forgetの後ろに不定詞を置いた
forget toは「~するのを忘れる」
という意味で、以下は例文です。

I forgot to meet him.
「私は、彼と会うのを忘れていた。」


不定詞が後ろにくると、

forgetの時制(この場合過去)より
後(この場合過去からみた未来)に
起こることを表します。


今日会うことを昨日忘れていた
というな状況です。


forgetの後ろに動名詞を置いた
forget ~ingは「~したことを忘れる」
という意味で、以下は例文です。

I forgot meeting him.
「私は、彼にあったことを忘れた。」


動名詞が後ろにくると、

forgetの時制(この場合過去)より前
(この場合過去よりさらに前の過去)に
起こったことを表します。


1年前に彼に会ったことを昨日
忘れていたというような状況です。


remember「覚えている」

rememberの後ろに不定詞を置いた
remember toは「~するの覚えている」
という意味で、以下は例文です。

I remember to do the work.
「私は、その仕事をするのを覚えている。」


不定詞が後ろにくると、
rememberの時制(この場合現在)より後
(この場合未来)に起こることを表します。

これからその仕事をするということを
「今」忘れているというような状況です。


以下のように「忘れずに~する」という
意味で用いることもあります。

Please remember to do the work.
「忘れずにその仕事をして下さい。」


rememberの後ろに動名詞を置いた
remember ~ingは「~したことを覚えて
いる」という意味で、以下は例文です。

I remember doing the work.
「私は、その仕事をしたことを覚えている。」


動名詞が後ろにくると、
rememberの時制(この場合現在)より前
(この場合過去)に起こったことを表します。

以前その仕事をしたことを今覚えている
というような状況です。


regret「後悔する、残念に思う」

regretの後ろに不定詞を置いた
regret toは「残念ながら~する」
という意味で、以下は例文です。

I have to regret to tell a lie.
「私は、残念ながら嘘をつかなければならない。」


不定詞が後ろにくると、
regretの時制(この場合現在)より後
(この場合未来)に起こることを表します。

よって、これから嘘をつくということを
後悔するという意味から「残念ながら~
する」という日本語訳になります。


regretの後ろに動名詞を置いた
regret ~ingは「~したことを後悔する」
という意味で、以下は例文です。

I regret telling a lie.
「私は、嘘をついたことを後悔しています。」


動名詞が後ろにくると、
regretの時制(この場合現在)より前
(この場合過去)に起こったことを表します。

以前嘘をついたことを今
後悔しているというような状況です。


try「挑戦する、試みる」

tryの後ろに不定詞を置いた
try toは「~しようとする」
という意味で、以下は例文です。

I tried to climb the mountain.
「私は、その山に登ろうとした。」


不定詞が後ろにくると、

tryの時制(この場合過去)より
後(この場合過去からみた未来)に
起こることを表します。


そして、この場合実際に山に登った
かは分かりません。


tryの後ろに動名詞を置いた
try ~ingは「試しに~する」
という意味で、以下は例文です。

I tried climbing the mountain.
「私は、試しにその山に登ってみた。」


動名詞が後ろにくると、

tryの時制(この場合過去)より前
(この場合過去よりさらに前の過去)
に起こったことを表します。


そして、実際に山に登ったことを
表します。


不定詞と動名詞の両方を目的語にとるが
意味が異なる動詞は4個と多くないので、
形と意味を覚えておきましょう。


stop「やめる、立ち止まる」

最後に、stop「やめる、立ち止まる」
の後ろに置かれる不定詞と動名詞も
意味が異なるので解説します。


stopの後ろに不定詞を置いた
stop toは「~するために立ち止まる」
という意味で、以下は例文です。

He stopped to smoke.
「彼は、タバコを吸うために立ち止まった。」


stopの後ろに不定詞が置かれると、
名詞的用法の「吸うこと」ではなく、

副詞的用法の「吸うために」という
意味になります。


stopの後ろに動名詞を置いた
stop ~ingは「~することをやめる」
という意味で、以下は例文です。

He stopped smoking.
「彼は、タバコをすうことをやめた(禁煙した)。」


stopの後ろに動名詞が置かれると、
「~すること」という意味しかないため、

smokingは「たばこを吸うすること」
という意味になります。


以下では、to不定詞をとる場合と
動名詞をとる場合で意味は同じでも、

表すニュアンスが異なるcontinue
について解説しています。

continue toとcontinue ingの違い

不定詞と動名詞で意味が異なる問題

問題.以下の文を日本語に訳しなさい。

(1)She stopped to read a book.

(2)He forgot to meet his friend.

(3)We remember meeting him.

(4)He regrets going to the party.

(5)I tried to study English.

(6)I tried studying English.


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)彼女は、本を読むために立ち止まった。」

(2)「彼は、友達に会うのを忘れていた。」
   ※約束を忘れていたという意味です。

(3)「私達は、彼に会ったことを覚えている。」

(4)「彼は、そのパーティーに行ったことを後悔している。」

(5)「私は、英語を勉強しようとした。」
   ※実際に勉強したかは分かりません。

(6)「私は、試しに英語を勉強してみた。」
   ※実際に勉強したことが分かります。

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