動名詞の否定形

動名詞の否定形について、
that節と動名詞を用いる例文を
書き換えて解説します。

目次

動名詞の否定形の解説をする前に、
that節を用いた文を動名詞を用いる文
への書き換えを例文を用いて解説します。


まず、以下の文をみてみましょう。

I insisted that I would go there.
「私は、そこへ行くと主張した。」


insist that ~ は「~を主張する」
という意味で、thatは接続詞なので
thatの後ろには節がきます。

※節は1組の主語+動詞からなる文です。


そして、insist that ~ は
insist on ~ とthatをonに変えても
「~を主張する」という意味になります。


ところが、onは前置詞なので通常
後ろに名詞が置かれ、動詞(動作)を置く
場合には動名詞に変える必要があります。

※前置詞の目的語は動名詞のみで、
 to不定詞の名詞的用法は置けません。


よって、上の文をinsist on
を用いて書き換えると以下のように、

that I would goを前置詞+動名詞の
on goingにしなければなりません。

I insisted on going there.
「私は、そこへ行くと主張した。」


前置詞の後ろに助動詞を置けないので、
wouldも取ります。

また、go「行く」という動詞の
主語I「私」は、主節(I insisted)の
主語(I)と同じなので省略します。


次に、以下の文の書き換えを考えます。

I insisted that I wouldn't go there.
「私は、そこへ行かないと主張した。」


今度は、wouldn't go「行くかない」と
that節の中が否定文になっています。

この場合、insist onを用いた文に
書き換える時、goingに否定の意味を
加えなければなりません。


動名詞を否定する時は、
動名詞の直前にnotを置きます。


よって、上の文をinsist onを用いた
文に書き換えると、動名詞goingの前に
notを置いて以下のようになります。

I insisted on not going there.
「私は、そこへ行かないと主張した。」


動名詞の意味上の主語と
動名詞の否定形が組み合わさった
以下のような文の形もあります。

I insisted that he shouldn't go there.
「私は、彼がそこへ行くべきではないと主張した。」


まず、insist onを用いると
goが動名詞のgoingになります。

また、前置詞onの後ろに助動詞
shouldは置けないためとります。


主節の主語がI、that節中の主語がhe
と異なるため、意味上の主語himまたは
hisを動名詞goingの前に置きます。


最後に、should not goと
動詞のgoが否定されているので、

動名詞に書き換えた時にgoingの
直前に否定を表すnotを置きます。


よって、書き換えた文は
以下のようになります。

I insisted on him(his) not going there.
「私は、彼がそこへ行くべきではないと主張した。」


これは、動名詞の意味上の主語と
動名詞の否定形が組み合わさった形ですが、

否定語のnot・neverは動名詞の直前、
意味上の主語は否定語の前に置かれます。


そして、notをneverに置き換えると、
「決して~ない」や「絶対に~ない」と
強い否定になります。

I insisted on him(his) never going there.
「私は、彼が絶対にそこへ行くべきではないと主張した。」


以下では、動名詞の意味上の主語について
例文を用いて詳しく解説しています。

動名詞の意味上の主語

動名詞の否定形の問題

問題.以下の文を()内の表現を
   用いて書き換えなさい。

(1)He insisted that he wouldn't pay money.
  (insist on)

(2)I'm proud that I am not late for school.
  (be proud of)

  ※be late for ~ 「~に遅れる」

(3)She is afraid that we won't go with her.
  (be afraid of)

  ※won'tはwill notの省略形です。


注)動名詞の意味上の主語や否定形との
  組み合わせもあります。


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)He insisted on not paying money.
  「彼は、お金を払わないと主張した。」

(2)I'm proud of not being late for school.
  「私は、学校に遅刻しないことを誇りに思っている。」

(3)She is afraid of us(our) not going with her.
  「彼女は、私達が彼女と一緒に行かないことを恐れている。」

※動名詞の否定not goingの前に、
 意味上の主語us(our)も必要です。

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