動名詞の意味上の主語
動名詞の意味上の主語について、
that節と動名詞を用いる例文を
書き換えて解説します。
that節と動名詞を用いた文の書き換え
動名詞の意味上の主語を用いる前に、
that節を用いた文から動名詞を用いる文
への書き換えを例文を用いて解説します。
まず、以下の文をみてみましょう。
I'm sure that I will pass the exam.
「私は、きっとその試験に合格すると思います。」
I'm sure that ~ は
「きっと~だと思う」という意味で、
thatは接続詞なのでthatの後ろには
節がきます。
※節は1組の主語+動詞からなる文です。
そして、I'm sure that ~ は
I'm sure of ~ とthatをofに変えても
「きっと~だと思う」という意味になります。
この時、ofは前置詞なので通常
後ろに名詞が置かれ、動詞(動作)を置く
場合には動名詞に変える必要があります。
※前置詞の目的語は動名詞のみで、
to不定詞の名詞的用法は置けません。
willのような助動詞も前置詞の後ろに
置くことはできないので取ります。
よって、上の文をI'm sure of
を用いて書き換える時は以下のように、
that I will passの部分をof passingと
前置詞+動名詞の形にします。
I'm sure of passing the exam.
「私は、きっとその試験に合格すると思います。」
この場合、pass「合格する」という
動詞の主語I「私」は、主節(I'm sure)
の主語(I)と同じなので省略します。
動名詞の意味上の主語を用いる書き換え
次に、that節を用いる文から
動名詞の意味上の主語を用いる文への
書き換えを考えます。
そこで、以下の文の書き換えを考えます。
I'm sure that he will pass the exam.
「私は、きっと彼がその試験に合格すると思います。」
この文ではpass「合格する」
の主語がI「私」ではなくhe
「彼」になっているので、
I'm sure ofの文に書き換える時に
heを省略することはできず、
合格するのは「彼」だということを
示さなければなりません。
動名詞の意味上の主語は所有格か目的格
passは前置詞ofの後ろで
動名詞のpassingになり、
動名詞の意味上の主語は
(代)名詞の所有格か目的格を
動名詞の前に置いて表します。
よって、以下の文を
I'm sure ofの文に書き換える時、
I'm sure that he will pass the exam.
「私は、きっと彼がその試験に合格すると思います。」
以下のように、heの所有格hisか
目的格himを動名詞の意味上の主語
としてpassingの前に置きます。
I'm sure of him(his) passing the exam.
「私は、きっと彼がその試験に合格すると思います。」
動名詞の意味上の主語は、
I' sure of ~ のような前置詞を含む
表現の後ろに動名詞が置かれる場合に
よく用いられます。
動名詞の意味上の主語は、
他に以下のような表現と合わせて
よく用いられます。
○「~を主張する」
insist that ~ → insist on ~
○「~を誇りに思う」
be proud that ~ → be proud of ~
○「~を恐れている」
be afraid that ~ → be afraid of ~
○「~を恥じている」
be ashamed that ~ → be ashamed of ~
これらは、動名詞や意味上の主語と
セットでよく用いられる表現です。
以下では、これらの表現を用いて
動名詞の意味上の主語を用いた否定文
について解説します。
動名詞の意味上の主語+否定の書き換え
ここでは、まず以下の例文を
She is proud that her son doesn't tell a lie.
「彼女は、息子が嘘をつかないことを誇りに思う」
動名詞の意味上の主語を用いた文に
書き換えながら動名詞の否定について
解説します。
上の英文をbe proud of ~ を用いて
書き換えると、以下のようになります。
She is proud of her son not telling a lie.
「彼女は、息子が嘘をつかないことを誇りに思う」
前置詞ofの後ろでは、
動詞は動名詞になるので
tellはtellingになります。
そして、doesn'tという否定は、
動名詞の前にnotを置いて表すので
not tellingになります。
その前に、意味上の主語を置いて
ofの後ろはher son not telling a lie
という形になります。
次に、以下の例文を
He is ashamed that his brother doesn't study.
「彼は、弟が勉強しないことを恥じている。」
動名詞の意味上の主語を用いた文に
書き換えてみます。
上の英文をbe ashamed of ~ を用いて
書き換えると、以下のようになります。
He is ashamed of his brother not studying.
「彼は、弟が勉強しないことを恥じている。」
前置詞ofの後ろでは、
動詞は動名詞になるので
studyはstudyingになります。
そして、doesn'tという否定は、
動名詞の前にnotを置いて表すので
not studyingになります。
その前に、意味上の主語を置いて
ofの後ろはhis brother not studying
という形になります。
以下では、動名詞の否定について
さらに詳しく解説しています。
動名詞の意味上の主語の問題
問題.以下の文を()内の表現を
用いて書き換えなさい。
(1)He insisted that I should pay money.
(insist on)
(2)I'm proud that my son is a doctor.
(be proud of)
(3)She is afraid that we tell a lie.
(be afraid of) ※tell a lie「嘘をつく」
答えはこの下にあります。
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練習問題の解答
(1)He insisted on me paying money.
= He insisted on my paying money.
「彼は、私がお金を払うべきだと主張した。」
(2)I'm proud of my son being a doctor.
= I'm proud of my son's being a doctor.
「私は、息子が医者であることを誇りに思っている。」
(3)She is afraid of us telling a lie.
= She is afraid of our telling a lie.
「彼女は、私達が嘘をつくことを恐れている。」
(1)のmeをmy、
(2)のmy sonをmy son's、
(3)のusをourと所有格にしても正解です。
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