前置詞+動名詞

前置詞の目的語は名詞なので、
動詞は動名詞の形になります。

ここでは、前置詞+動名詞の使い方
について例文を用いて解説します。

目次

まずは、動名詞の基本的な
使い方を復習します。

動名詞の形は「動詞のing形」、
意味は「~すること」です。


動名詞は名詞と同じように文中で
主語(Eating)、補語(collecting)、
目的語(watching)になります。


以下は、その例文です。


○動名詞が主語になる場合

Eating vegitables is good for our health.
「野菜を食べることは(私達の)健康によい。」


○動名詞が補語になる場合

His hobby is collecting stamps.
「彼の趣味は、切手を集めることです。」


○動名詞が目的語になる場合

I like watching birds.
「私は、鳥を観察することが好きです。」


このように動詞を動名詞に変えると、
動詞が文中で主語、補語、目的語になる
名詞の役割を果たせるようになります。


to不定詞(to+動詞の原形)
の名詞的用法「~すること」も、

名詞や動名詞と同じように文中で
主語、補語、目的語になります。


よって、上の例文の動名詞の部分を
to不定詞に変えても日本語訳は同じです。


厳密には、to不定詞の名詞的用法と
動名詞はニュアンスに違いがありますが、

ここでは理解しやすいように同じとして
以下に例文をご紹介します。


○to不定詞が主語になる場合

To eat vegetables is good for our health.
「野菜を食べることは、健康によい。」


○to不定詞が補語になる場合

His hobby is to collect stamps.
「彼の趣味は、切手を集めることです。」


○to不定詞が目的語になる場合

I like to watch birds.
「私は、鳥を観察することが好きです。」


しかし、to不定詞の名詞的用法と
動名詞が全く同じように使われるなら
動名詞は必要ありません。


よって、to不定詞しか使えない場合、
動名詞しか使えない場合があります。

そして、前置詞の目的語になる場合、
動名詞しか用いることができません。


以下の例文をみてみましょう。

I am good at playing tennis.
「私は、テニスをすることが得意です。」

この文で動名詞playing「~すること」は、
be good at ~「~が得意です。」の目的語
(「何を」得意かを表す)になっています。


しかし、「~すること」
という意味だからといって、

以下のようにto不定詞のto play
を用いることはできません。

×I am good at to play tennis.


それは、前置詞atの後ろだからです。

前置詞の目的語(前置詞の後ろ)では、
動名詞しか用いることはできません。


be good atのように
動詞の後に前置詞が置かれて、

1つの動作や状態を表す
郡動詞の場合に注意が必要です。


be good atの他によく用いられ、
注意すべき郡動詞は以下の2つです。


1.look forward to ~
 「~を楽しみに待つ」


以下は例文ですが、

I am looking forward to meeting you.
「私は、あなたに会うことを楽しみにしています。」

look forward toのtoは前置詞なので、
後ろに動詞を起きたい場合は動名詞のみ
置くことができます。


to meet(to不定詞の名詞的用法)も
「会うこと」という意味を持ちますが、

以下のように不定詞to+動詞の原形を
置くことはできません。

×I am looking forward to to meet you.


また、look forward toの
toは不定詞のtoではないので、

以下のようにtoの後ろに動詞の原形
を置くことはできません。

×I am looking forward to meet you.


2.be used to ~「~に慣れている」


以下は例文ですが、

He is used to going abroad.
「彼は、外国に行くことに慣れています。」

be used toのtoは前置詞なので、
後ろに動詞を置く場合は動名詞のみ
置くことができます。


to go(to不定詞の名詞的用法)も
「行くこと」という意味を持ちますが、

以下のようにto不定詞(to+動詞の原形)
を置くことはできません。

×He is used to to go abroad.


また、be used toのtoは
to不定詞のtoではないので、

以下のようにtoの後ろに動詞の
原形を置くことはできません。

×He is used to go abroad.


前置詞の目的語は動名詞のみで、

同じ「~すること」という意味でも
不定詞を用いることはできないので
注意しましょう。


以下では、前置詞+動名詞に関連
する動名詞の意味上の主語について
例文を用いて解説しています。

動名詞の意味上の主語

前置詞+動名詞の問題

問題.以下の文で()内から
   適する語を選びなさい。

(1)She is good at (to cook, cooking).

(2)I'm looking forward to (go, to go, going) camping.

(3)He is used to (swim, swimming, to swim) in the river.


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)She is good at cooking.
  「彼女は、料理をすることが得意です。」

(2)I'm looking forward to going camping.
  「私は、キャンプに行くことを楽しみにしています。」

(3)He is used to swimming in the river.
  「彼は、川で泳ぐことに慣れている。」

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