to不定詞の名詞的用法
to不定詞の名詞的用法の意味と、
主語・補語・目的語になる使い方
について例文を用いて解説します。
to不定詞の名詞的用法の意味
to不定詞の形は「to+動詞の原形」で、
以下の3つの意味があります。
1.名詞的用法「~すること」
2.形容詞的用法「~するための・~すべき」
3.副詞的用法「~ために・~して」
そして、to不定詞の名詞的用法は
「~すること」という意味ですが、
以下で使い方について解説します。
to不定詞の名詞的用法の使い方
to不定詞の名詞的用法の使い方
が理解しやすくなるので、まずは
文中での名詞の役割を確認します。
名詞の役割
名詞は、以下のように文中で
主語、補語、目的語になります。
・名詞が主語になる場合
Cars are expensive.
「車は、値段が高い。」
※名詞のCarsは主語
・名詞が補語になる場合
He is a student.
「彼は、生徒です。」
※名詞のstudentは補語
補語とは主語を説明するものです。
(主語=補語の関係が成り立ちます。)
・名詞が目的語になる場合
I have dinner.
「私は、夕食を食べます。」
※名詞のdinnerは目的語
目的語とは動詞の後ろに置かれ、
日本語だと「~を」や「~に」という
意味で動作の目的を表します
to不定詞の名詞的用法も名詞と同様に、
文中で主語、補語、目的語になります。
主語になる名詞的用法
例えば、以下の文中で
「~をすること」という意味の
To playは主語になっています。
To play tennis is fun.
「テニスをすることは、楽しいです。」
Play「~をする」という動詞のままでは、
以下のように主語になることはできません。
×Play tennis is fun.
「テニスをするは、楽しいです。」
補語になる名詞的用法
次に、「本を読むこと」という
意味のto不定詞 to read booksは、
以下の文中で補語になっています。
My hobby is to read books.
「私の趣味は、本を読むことです。」
read「~を読む」という動詞のままでは、
以下のように補語になることはできません。
×My hobby is read books.
「私の趣味は、本を読むです。」
目的語になる名詞的用法
最後に、to play「~をすること」は
以下の文中で目的語になっています。
I like to play soccer.
「私は、サッカーをすることが好きです。」
likeは「~を好む」という意味で直訳は
「サッカーをすることを好む」となり、
to playは「~を」にあたるものなので
likeの目的語になります。
play「~をする」という動詞のままでは、
以下のように目的語になることはできません。
×I like play soccer.
「私は、サッカーをするが好きです。」
このように動詞はそのままでは
主語、補語、目的語にはなれませんが、
to不定詞の名詞的用法は名詞と同じ
ように用いることができます。
名詞的用法の注意すべき表現
名詞的用法の意味は「~すること」ですが、
目的語になる場合に訳し方に注意が必要な
表現があるので以下に解説します。
want to
以下の例文をみてみましょう。
I want to play soccer.
「私は、サッカーをしたい。」
この文でto play「すること」
というto不定詞の名詞的用法は、
want「欲しい」の目的語です。
そして、I want to play soccer
を直訳すると以下になりますが、
「私は、サッカーをすることを欲しい。」
日本語として不自然なので、
「私は、サッカーをしたい。」と訳します。
よって、「want to+動詞の原形」で、
「~したい」という意味になります。
begin toとstart to
次に、以下の例文をみてみましょう。
He began to study.
「彼は、勉強し始めた。」
to study「勉強すること」
というto不定詞の名詞的用法は、
began「始めた」の目的語です。
He began to studyを直訳すると
「彼は、勉強することを始めた。」ですが、
日本語として不自然なのでこの場合は
「彼は、勉強し始めた。」と訳します。
よって、「begin to+動詞の原形」で、
「~し始める」と覚えておきましょう。
「start to+動詞の原形」も
begin to+動詞の原形と同じで、
「~し始める」という意味です。
He started to run.
「彼は、走り始めた。」
try toとneed to
to不定詞の名詞的用法が
目的語になる表現で、他には
以下を覚えておきましょう。
・try to+動詞の原形
「~しようとする」
I tried to climb the mountain.
「私は、その山を登ろうとした。」
直訳は「~することに挑戦する」ですが、
「~しようとする」という意味になります。
・need to+動詞の原形
「~する必要がある」
I need to pass the exam.
「私は、その試験に合格する必要がある。」
直訳は「~することを必要とする」ですが、
「~する必要がある」という意味になります。
to不定詞には、名詞的用法の他に
形容詞的用法と副詞的用法がありますが、
以下ではto不定詞の3用法の見分け方
について例文を用いて解説しています。
to不定詞の名詞的用法の問題
問題1.以下の()内の動詞を
適する形に書き換えなさい。
(1)(read) English books is difficult.
(2)My dream is (become) a doctor.
(3)She likes (go) shopping.
問題2.以下の文を日本語に訳しなさい。
(4)I want to eat something.
※something「何か」
(5)She began to cook lunch.
(6)They will try to climb the mountain.
答えはこの下にあります。
↓
↓
↓
↓
↓
練習問題の解答
(1)To read English books is difficult.
「英語の本を読むことは、難しい。」
(2)My dream is to become a doctor.
「私の夢は、医者になることです。」
(3)She likes to go shopping.
「彼女は、買物に行くことが好きです。」
(4)「私は、何か食べたい。」
(5)「彼女は、昼食を料理し始めた。」
(6)「彼らは、その山に登ろうとするでしょう。」
不定詞のまとめ無料レポート
英語の不定詞の解説を3ページ
にまとめた無料レポートです。
他にも、無料レポートには主要
英文法の解説を各単元2~3ページ、
合計27ページにまとめてあるので
英文法の学習に役立てて下さい。