現在分詞と過去分詞の形容詞的用法

現在分詞と過去分詞の形容詞的用法の意味、
前から修飾する前置修飾と後ろから修飾する
後置修飾について例文を用いて解説します。

目次

形容詞的用法とは形容詞と同じように、

「~している」という意味の現在分詞や
「~された」という意味の過去分詞が、
名詞を修飾する使い方のことです。


以下の文では形容詞tall「背が高い」が、
後ろの名詞boy「少年」を修飾しています。

There is a tall boy.
「背の高い少年がいます。」


この文のtallと同じように、
現在分詞と過去分詞も名詞を修飾します。

まずは、現在分詞の形容詞的用法から
以下で解説します。


現在分詞は名詞を修飾しますが、

上の例文でtallを現在分詞sleeping
「眠っている」に変えた以下の文では、

現在分詞のsleepingが名詞のboyを
修飾しています。

There is a sleeping boy.
「眠っている少年がいます。」


1語なら名詞の前に置く:前置修飾

分詞1語なら形容詞と同じように、
名詞の前に置いて名詞を修飾します。


以下の例文のsleepingのように、
分詞1語だと名詞の前に置きます。

There is a sleeping boy.
「眠っている少年がいます。」


この場合、sleepingがboyを修飾し、

sleeping boy「眠っている少年」が
一人なのでsleeping boyに冠詞の
aが付いていると考えます。


以下では、分詞を名詞の後ろに置いて
名詞を修飾する場合について解説します。


2語以上なら名詞の後ろに置く:後置修飾

通常の形容詞は「何か」という意味の
something(anything)を修飾する時は、

something(anything) cold「冷たい物」
と形容詞が名詞の後ろに置かれます。


分詞の場合は他の語とセットになって
名詞を修飾する場合、以下の例文のように
分詞を名詞の後ろに置きます。

There is a boy sleeping in a bed.
「ベット寝ている少年がいます。」


sleeping in a bed「ベットで寝ている」は
2語以上セットで名詞を修飾しています。

このように現在分詞を含め2語以上
(句になって)名詞を修飾する場合は、
名詞の後ろに分詞が置かれます。


以下は過去分詞を用いた例文ですが、

There is a broken watch.
「壊れた時計があります。」

この文で過去分詞broken「壊された」は
watchという名詞を修飾しています。


過去分詞は「~された」という
意味を持つので上の文は直訳すると、
「壊された時計があります。」です。

しかし、「壊された時計」より
「壊れた時計」のほうが自然なので
上の文のように言い換えます。


1語なら名詞の前に置く:前置修飾

分詞1語なら形容詞と同じように
名詞の前に置いて名詞を修飾します。


以下の例文のbrokenのように、
分詞1語だと名詞の前に置きます。

There is a broken watch.
「壊れた時計があります。」


2語以上なら名詞の後ろに置く:後置修飾

過去分詞が他の語とセットになって
名詞を修飾する場合、以下の例文のように
分詞を名詞の後ろに置きます。

There is a watch broken by Ken.
「ケンによって壊された時計があります。」


broken by Ken「ケンによって壊された」
と過去分詞が2語以上セットで(句になり)
修飾する場合は名詞の後ろに分詞を置きます。


置く位置に関係なく修飾している名詞との
関係が能動「~している」なら現在分詞、
受け身「~された」なら過去分詞を用います。


現在分詞と過去分詞の使い分け

では、どのような時に現在分詞を用い、
どのような時に過去分詞を用いて名詞を
修飾するのかについて解説します。

それは、分詞の元になる動詞と
修飾される名詞の関係です。


例えば、以下の文で「少年(boy)」は
「眠っている(sleeping)」というように
少年と眠るは能動の関係です。

There is a sleeping boy.
「眠っている少年がいます。」


よって、この場合には「~している」
という意味を持つ現在分詞sleeping
を用いてboyを修飾します。


これに対し以下の「時計(watch)」は
「壊された(broken)」と、時計と壊す
の間には受け身の関係が成り立ちます。

There is a broken watch.
「壊れた時計があります。」


よって、この場合には「~された」
という意味を持つ過去分詞broken
を用いてwatchを修飾します。


動詞と修飾される名詞が
能動の関係なら現在分詞、

受け身の関係なら過去分詞
を用いて名詞を修飾します。


以下では、進行形と受動態での
現在分詞と過去分詞の使い分け
について解説しています。

現在分詞と過去分詞の使い分け

分詞の形容詞的用法の問題

問題.()内の動詞の形を変えなさい。

(1)There is a (run) boy.

  ※There is ~「~がいる」

(2)The (close) box is on the table.

(3)The girl (swim) in the pool is my sister.

(4)The CD (buy) by him is on the table.


答えはこの下にあります。

練習問題の解説

(1)There is a running boy.
  「走っている少年がいます。」

(2)The closed box is on the table.
  「閉められた箱が、テーブルの上にある。」

(3)The girl swimming in the pool is my sister.
  「プールで泳いでいる少女は、私の妹です。」

(4)The CD bought by him is on the table.
  「彼によって購入されたCDは、そのテーブルの上にあります。」

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