第1文型と第3文型の違い

第1文型と第3文型の違いや、
目的語と副詞の違いと見分け方
について例文を用いて解説します。

目次

まず、以下の例文をみてみます。

I go there.
「私は、そこへ行きます。」


この文は主語がI、動詞がgo
の第1文型です。


副詞とは?

そして、there「そこへ」は、
「どこへ」→「行く」というように
動詞goを修飾している副詞となります。

いつ・どこで・どのように→する
と、副詞は動詞を修飾します。


次に、以下の例文をみてみます。

I know the boy.
「私は、その少年を知っている。」


この文は、主語がI、動詞がknow、
目的語がthe boyの第3文型です。


目的語とは?

目的語は、動詞の後ろに置いて
動作(動詞)の目的を表すもので、

日本語に訳した時に「何を」や
「誰に」にあたるものです。


上の例文で、動詞のknow
「知っている」に対して
the boyは「誰を」知っているのかと、

動詞の目的を表しているので
the boyはknowの目的語となります。


これに対し、上の例文のthereは、
goの目的語「~を」ではありません。


like「好む」という動詞には
「何(誰)を」好きなのか、

play「する」には「何を」するのか、

動詞のhave「持っている」には
「何を」持っているのか

を表す目的語が必要ですが、
go「行く」という動詞には「何を」を表す
目的語を後ろに置く必要はありません。


以下に、目的語と副詞の見分け方
について詳しくみていきます。


自動詞の後ろに副詞を置く

先程の第1文型の例文の
thereをto Londonに置き換えた
以下の例文でも同じです。

I go to London.
「私は、ロンドンへ行きます。」


この文のto Londonの部分も
「どこへ」→「行く」とgoを修飾し、
行く場所を説明しています。


goは、後ろに直接目的語を
とらない動詞で自動詞と呼ばれ、

自動詞の後ろに名詞を置く場合は
前置詞を伴います。


to Londonのように2語以上が
セットで1つの意味を持つものは、
句と呼ばれます。

そして、to Londonの部分は
副詞の役割をしている句なので、
副詞句と呼ばれます。


他動詞の後ろに目的語を置く

自動詞に対してknowやlikeなど、
後ろに目的語になる名詞を置ける
動詞は他動詞と呼ばれます。


以下の例文ではknowとlikeの後ろに、
himとdogsという目的語(名詞)が
そのまま置かれています。

I know him.
「私は、彼を知っています。」

He likes dogs.
「彼は、犬が好きです。」


目的語と副詞の違いは慣れるまで
少し難しいと思うかもしれませんが、
この解説が理解に役立てばと思います。


第3文型を作る動詞は他動詞ですが、
8割以上の動詞が他動詞になります。


以下の例文はS:I、V:like、
O:catsという第3文型ですが、

I like cats.「私は、猫が好きです。」

第1文型を作る自動詞は後ろに
catsのような目的語を置きません。


startとbeginは「始まる」
という意味では第1文型ですが、

「始める」という意味になると
第3文型の文を作ります。


以下の例文はS:I、V:started、
M:at 9a.m.の第1文型です。

I started at 9a.m.
「私は、午前9時に始めました。」


以下の例文はS:I、V:started、
O:the workの第3文型です。

I started the work.
「私は、その仕事を始めました。」


ここではstartを用いましたが、
startをbeginに変えても同じです。


自動詞と他動詞の使い分け

最後に、自動詞(第1文型)と
他動詞(第3文型)の使い分け
について説明します。


自動詞とは、以下のgoのように
後ろに目的語を置けない動詞です。

I go to school.
「私は、学校へ行きます。」


この例文はS:I、V:goの第1文型で、
to schoolは「どこへ」→「行く」と
動詞のgoを修飾している副詞です。

このように、自動詞の後ろには
to schoolのような副詞の役割をする
前置詞+名詞がよく置かれます。


次に、他動詞は以下のplayのように
後ろに目的語を置ける動詞です。

I play soccer. 「私は、サッカーをします。」


この例文は、S:I、V:play
O:soccerの第3文型です。

そして、第3文型を作る他動詞は
動詞の80%位だと言われています。


さらに、eat, have, like,
read, write, get, makeなど、

日常会話で使う他動詞は中学校で
学んだ簡単な動詞が多いです。


また、第1文型(SV)を作る
自動詞は、全動詞の20%位で、

go, come, live, stayなど、
日常会話でよく使うものはやはり
中学で学んだ動詞が多いです。


よって、日常英会話と考えると
新しい動詞をたくさん覚える必要はなく、

知っている動詞を使い英文を作って
話す練習をすればOKです。


以下では、第2文型と第3文型の違いや
補語と目的語の違いと見分け方について
例文を用いて解説しています。

第2文型と第3文型の違い

目的語と副詞の違いの問題

問題.以下の文の主語、動詞、目的語、
   修飾語(副詞)を示しなさい。

(1)I live in Japan.
 「私は、日本に住んでいます。」

(2)I bought a new house.
 「私は、新しい家を買いました。」


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)主語:I、動詞:live、
  修飾語(副詞):in Japan
  ※SVMの第1文型

(2)主語:I、動詞:bought、
  目的語:a new house
  ※SVOの第3文型

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