関係副詞と関係代名詞の違い
関係副詞whereと
関係代名詞whichの例文を用い、
関係副詞と関係代名詞の違いと
見分け方について解説します。
関係副詞と関係代名詞の違い
関係副詞と関係代名詞は、
両方とも2つの文を繋いで
その前にある名詞[先行詞]を
修飾する形容詞節を作ります。
このように役割は同じですが、
関係副詞と関係代名詞の間には
以下のような違いがあります。
関係代名詞は名詞の代わりに、
関係副詞は副詞の代わりに用いて
2つの文を繋ぎます。
この関係副詞と関係代名詞の違いと
見分け方について、2つの文を繋ぎ
ながら解説したいと思います。
そこで、まずは2つの文の繋ぎ方を
確認しておきます。
2つの英文を関係代名詞
または関係副詞を用いて繋ぐ
手順は以下の通りです。
1.2つの文で同じ人または
ものを表す言葉を見つける。
2.片方を関係代名詞または
関係副詞に置き換える。
・1で選んだ言葉が両方名詞の場合
手順1で選んだ2つの名詞のうち、
修飾される名詞ではない方の名詞を
関係代名詞に置き換えます。
・1で選んだ言葉の片方が副詞の場合
手順1で選んだ2つの言葉のうち、
副詞であるほうを関係副詞にします。
手順1で選んだ言葉のうち、
関係詞に置き換えなかった名詞は
先行詞(修飾される名詞)になります。
3.先行詞の後ろに関係代名詞または
関係副詞がくるように残りの文を置く。
それでは、以下に関係副詞と関係代名詞の
見分け方について例文を用いて解説します。
関係副詞と関係代名詞の見分け方1
それでは、まず以下の2つの文を
関係詞を用いて繋いでみましょう。
The park is near my house.
「その公園は、私の家の近くにあります。」
We played soccer there.
「私達は、そこでサッカーをしました。」
2つの文を繋ぐ手順は、
以下の通りです。
1.2つの文で同じ人または
ものを表す言葉を見つける。
1つ目の文のThe parkと
2つ目の文のthereが、
同じ場所を表しています。
2.片方を関係詞に置き換える。
1で選んだThe parkとthereのうち、
thereが副詞なのでこれを関係副詞
に置き換えます。
もう片方のThe parkが先行詞となり、
the parkは場所に関連する言葉なので
thereを関係副詞whereに置き換えます。
よって、2つ目の文は
We played soccer whereとなります。
3.先行詞の後ろに関係副詞が
くるように残りの文を置く。
先行詞The parkの後ろに
関係副詞whereがくるように、
We played soccer whereを
where we played soccerと
書き換えて繋げます。
よって、関係副詞で2つの文を繋ぐと
以下のようになります。
The park where we played soccer is near my house.
「私達がサッカーをした公園は、私の家の近くにあります。」
このように、副詞を置き換えて2つの
文を繋ぐ場合には関係副詞を用います。
関係副詞と関係代名詞の見分け方2
今度は、以下の2つの文を
関係詞を用いて繋いでみます。
The temple was very beautiful.
「その寺は、とれも美しかった。」
We visited there yesterday.
「私達は、昨日そこを訪れました。」
※下の英文のthereは「そこ」
という意味の名詞です。
1.2つの文で同じ人または
ものを表す言葉を見つける。
1つ目の文のThe templeと
2つ目の文のthereが同じ場所
を表しています。
2.片方を関係詞に置き換える。
1で選んだThe templeと
thereは両方とも名詞なので、
修飾されている名詞ではないほうを
関係代名詞に置き換えます。
日本語は「私達が昨日訪れた寺は、
とても美しかった。」となるので、
修飾される名詞はThe templeです。
修飾されていないほうの名詞
thereは人以外で目的格になるので、
関係代名詞whichに置き換えます。
よって、2つ目の英文は
We visited which yesterdayとなり、
The templeは先行詞となります。
3.先行詞の後ろに関係詞が
くるように残りの文を置く。
先行詞the templeの後ろに
関係代名詞whichがくるように、
We visited which yesterdayを
which we visited yesterdayと
書き換えて繋げます。
よって、関係代名詞で2つの文を繋ぐと
以下のようになります。
The temple which we visited yesterday was very beautiful.
「私達が昨日訪れた寺は、とても美しかった。」
このように、名詞を置き換えて2つの
文を繋ぐ場合には関係代名詞を用います。
関係代名詞と関係副詞は似ていますが、
2つの文を繋ぐ時に関係代名詞は名詞、
関係副詞は副詞の代わりに用います。
その他の形容詞節を導き、
先行詞(名詞)を修飾するという
役割は全く同じです。
以下では、前置詞+関係代名詞=関係副詞
について例文を用いて解説しています。
関係副詞と関係代名詞の違いの問題
問題.以下の2つの文を繋ぎ、
日本語に訳しなさい。
(1)That is the museum.
Many people visit there.
(2)That is the museum.
We often go there.
↓
↓
↓
↓
↓
練習問題の解答
(1)That is the museum (which) many people visit.
「あれは、多くの人々が訪れる美術館です。」
(2)That is the museum (where) we often go.
「あれは、私達がよく行く美術館です。」
1のthereは名詞なので関係代名詞which、
2のthereは副詞なので関係副詞whereを
用いて文を繋ぎます。
※目的格の関係代名詞which、関係副詞
whereは省略されることが多いです。
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