関係代名詞の限定用法と継続用法
関係代名詞の限定用法と継続用法、
制限用法と非制限用法の違いや訳し方
について例文を用いて解説します。
限定用法・制限用法とは?
まず、限定用法・制限用法について
以下の例文を用いて解説します。
He is a boy who can speak English.
「彼は、英語を話すことができる少年です。」
この文では、関係代名詞whoを用いた
who can speak Englishという部分が
先行詞のa boy「少年」を修飾しており、
a boyがどんな少年か限定(制限)されて
いるので限定用法や制限用法と呼ばれます。
継続用法・非制限用法とは?
次に、継続用法・非制限用法について
以下の例文を用いて解説します。
He is a boy, who can speak English.
この文は上の例文と使われている
単語とその並び順は全く同じですが、
関係代名詞whoの前にカンマ「,」が
置かれています。
この場合、who can speak Englishは
先行詞a boyを修飾しているのではなく、
a boyを補足的に説明しています。
よって、以下のようにカンマで
点「、」や丸「。」で文を切り、
「そして」や「しかし」などの
接続語を補って訳します。
He is a boy, who can speak English.
「彼は少年ですが、英語を話すことができます。」
また、「。」で区切ると
以下のような日本語訳になります。
「彼は少年です。しかし、
英語を話すことができます。」
このように、カンマがある箇所で
区切って前の文に続くように訳すので、
カンマ+関係代名詞の形を作る英文は
継続用法と呼ばれます。
また、継続用法は先行詞を制限しないので、
制限用法に対して非制限用法とも呼ばれます。
そして、以下は継続用法・非制限用法を
使う際の注意点とポイントになります。
継続用法でthatは使えない
カンマ+関係代名詞という
継続用法(非制限用法)では、
以下のように関係代名詞のthatは
使えないので注意しましょう。
×He is a boy, that can speak English.
カンマを2つ置く継続用法
以下の例文のように、継続用法では
カンマが2つ置かれる場合があります。
Tom, who was an actor, is a writer now.
1つの文にカンマが2つ用いられる
場合もカンマのあるところで日本語は、
「、」や「。」で区切って訳します。
そして、2つ目のカンマの後ろに
「そして」や「しかし」などを補うと
スムーズに日本語に訳すことができます。
よって、上の文を日本語に訳すと
以下のようになります。
「トムは、俳優でしたが、
今は作家をしています。」
以下の訳し方のほうが日本語
として自然かもしれませんが、
「トムは俳優でしたが、
今は作家をしています。」
訳し方をパターン化したほうが楽なので、
カンマで区切って訳すようにしましょう。
限定用法と継続用法の違い
最後に、関係代名詞の限定用法と
継続用法の違いをまとめます。
まず、限定用法は以下のように
関係代名詞の後ろに続く文が先行詞に
かかるように訳します。
They are vegetables which Ken grows.
「それらは、ケンが育てている野菜です。」
これに対し、継続用法は以下の例文
のようにカンマ+関係代名詞という形で、
カンマで区切って訳します。
They are vegetables, which Ken grows.
「それらは野菜で、ケンが育てています。」
カンマ+whichの訳し方については、
以下で詳しく解説しています。
関係代名詞の継続用法の問題
問題.以下の文を日本語に訳しなさい。
(1)I tried to speak to the woman,
who was talking with another man.
(2)The singer,
who can't sing a song well,
is known to many people.
↓
↓
↓
↓
↓
練習問題の解答
(1)「私はその女性に話しかけようとした。
しかし彼女は別の男性と話していた。」
(2)「その歌手は、
歌を歌うのが上手くないが、
多くの人に知られている。」
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