カンマ+whichの訳し方
関係代名詞の継続用法(非制限用法)
カンマ+whichの訳し方や言い換えなど、
使い方について例文を用いて解説します。
関係代名詞の継続用法の訳し方
まずは、関係代名詞の継続用法の
一般的な英文を復習します。
継続用法とは先行詞と関係代名詞
の間にカンマが置かれている文で、
日本語に訳す時にはカンマのあるところで
点「、」や「。」で区切って訳します。
以下の継続用法の例文をみてみましょう。
I bought a book, which is written in English.
「私は本を買いましたが、それは英語で書かれています。」
カンマがない限定用法では、
以下の例文のように関係代名詞
より後ろの文が先行詞(a book)
を修飾するように訳します。
I bought a book which is written in English.
「私は、英語で書かれている本を買いました。」
ところが、上の継続用法の文では、
関係代名詞より後ろの文が先行詞を
補足的に説明する和訳になります。
カンマの後ろに「そして」や
「しかし」などの接続詞を補うと
スムーズに訳すことができます。
関係代名詞のwhichは
限定用法では先行詞のbookを修飾し、
継続用法では先行詞のbookを
補足的に説明しています。
どちらもwhichはbookを指しています。
※boughtとisで時制の一致をしない理由
過去・現在・未来で変わらない事実
には現在形を用いるという定義があり、
買った本が英語で書かれているのは
過去・現在・未来で変わらない事実
なのでisと現在形を用いるためです。
以下で、過去・現在・未来で変わらない
事実は現在形で表すについて例文を用いて
詳しく解説しています。
カンマ+whichの訳し方
通常、関係代名詞の先行詞は名詞ですが、
継続用法のwhichは以下のように前の文全体、
または前の分の一部を指すことがあります。
He told me that he was sick, which was a lie.
「彼は病気だと私に言ったが、それは嘘だった。」
この文で用いられている
関係代名詞whichの先行詞は、
sickではありません。
このwhichはそれより前にある
「彼は病気だった」という意味の
that he was sickを指しており、
「それが嘘だった」ということを
補足的に説明しています。
このように継続用法でのwhichは、
それより前の文全体や文の一部を指し、
補足的に説明することがあります。
カンマ+whichの言い換え
関係代名詞の継続用法を用いた文は、
接続詞+文に言い換えることができます。
例えば、以下の関係代名詞の継続用法は、
I bought a book, which is written in English.
「私は本を買いましたが、それは英語で書かれています。」
以下のように言い換えることができます。
I bought a book, and it is written in English.
「私は本を買いました。そして、それは英語で書かれています。」
そして、以下の継続用法の例文は、
He told me that he was sick, which was a lie.
「彼は病気だと私に言ったが、それは嘘だった。」
以下のように言い換えができます。
He told me that he was sick, but it was a lie.
「彼は病気だと私に言った。しかし、それは嘘だった。」
限定用法と継続用法の違いや
カンマ+whoの使い方と訳し方については、
以下で例文を用いて解説しています。
カンマ+whichの訳し方の問題
問題.以下の文を日本語に訳しなさい。
(1)I carried out the project,
which was a wrong decision.
(2)He told me that I had to do that,
which was right.
↓
↓
↓
↓
↓
練習問題の解答
(1)「私はその計画を実行したが、
それは間違った決定だった。」
(2)「彼は私に
私がそれをしなければならない
と言ったが、それは正しかった。」
(1)のwhichは前の文全体を指し、
(2)のwhichは前の文のthat I had to
do thatを指しています。
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