関係代名詞whatの用法

関係代名詞whatの使い方と訳し方、
接続詞thatとの違いについて例文を
用いて分かりやすく解説します。

目次

先行詞に「こと」「もの」という
意味のthe thing(s)を含むので、

関係代名詞のwhatは「~すること」や
「~するもの」という意味を持ちます。


関係代名詞whatの意味については、

whatと関係代名詞whichを用いた
the thing whichの関係を考えると
分かりやすいので以下に解説します。


what=the thing which

まず、関係代名詞whichを用いて
以下の2つの例文を繋いでみます。

Show me the things.
「その物を私に見せて下さい。」

You have them in your hands.
「あなたは、それらを(あなたの)手の中に持っています。」


以下は、関係代名詞を用いて
文を繋ぐ手順です。

1.the thingsとthemが同じ物

2.themを関係代名詞whichに置き換える

3.先行詞the thingsの後に関係代名詞
 whichがくるように2つ目の文を繋ぐ。


この手順で上の2つの例文を繋ぐと、
以下のようになります。

Show me the things which you have in your hands.
「あなたが手の中に持っている物を私に見せて下さい。」


しかし、通常the thing(s) whichを
関係代名詞whatに置き換えることが多く、
以下のようになります。

Show me what you have in your hands.


関係代名詞のwhatは
先行詞the thing(s)を含むので、
whatの前に先行詞はありません。


the thing(s) whichの意味

thing(s)は「こと」や
「もの」という意味なので、

the thing(s) which ~ は
「~すること」や「~するもの」
という意味になります。


そして、以下の関係が成り立つので、

the thing(s)which=what

関係代名詞whatも「~すること」や
「~するもの」という意味になります。


関係代名詞whatの訳し方

分かりやすいと思うので、
上で解説した以下の例文を用いて
訳し方を解説します。

Show me what you have in your hands.


関係代名詞whatの後ろの
you have in your handsを訳して、
whatの「~するもの」に繋げます。


よって、you have in your handsは
「あなたが手に持っている」なので、
これを「~するもの」に繋げて訳し、

what you have in your handsは
「あなたが手に持っているもの」となります。


what you have in your hands
「あなたが手に持っているもの」は、

Show「見せて下さい」に対して
“何を”を表す目的語になるので、

Show me what you have in your hands.
を通して訳すと以下のようになります。

「あなたが手に持っているものを私に見せて下さい。」


関係代名詞whatを用いた節
(What+主語+動詞)は名詞節になり、
主語、補語、目的語になります。

それぞれ使い方と訳し方について、
以下に例文を用いて解説します。


主語になる場合

What I want is a car.
「私が欲しい物は、車です。」

What I wantの部分は、
「私が欲しい物」という意味で
主語になっています。


補語になる場合

This is what he gave me.
「これは、彼が私にくれた物です。」

what he gave meの部分は、
「彼が私にくれた物」という意味で
補語になっています。


目的語になる場合

She don't believe what he said.
「彼女は、彼が言った事を信じません。」

what he saidの部分は、
「彼が言ったこと」という意味で
目的語になっています。


以下の2つの例文を用いて、
関係代名詞whatと接続詞that
の違いを解説します。

She don't believe what he said.
「彼女は、彼が言った事を信じません。」

She don't believe that he told it.
「彼女は、彼がそれを言ったと信じません。」


まず、上の例文でwhatの後ろの
he saidという部分は“何を”言ったのか
が欠けています。


これに対し、下の例文のthatの後ろの
he told itは「彼がそれを言った」と
欠けている部分がありません。


このように、関係代名詞whatを用いる
時は後ろに付く文はどこか欠けていて、

接続詞のthatを用いる時は後ろの文は
欠けているところがありません。


接続詞の後ろは完全な文

以下は他の接続詞を用いた例文ですが、
接続詞の後ろに付く文は全て欠けている
ところがありません。

~ when I met him.
「私が彼に会った時~。」

~ because I like him.
「私が彼が好きなので~。」

~ before I have lunch.
「私は昼食を食べる前に~。」

~ after I came home.
「私が家に帰った後~。」


whatの後ろは“何を”がない

関係代名詞whatを用いる場合は
what+主語+動詞という形になり、

what he bought「彼が買ったもの」は
boughtという動詞の後ろに“何を”買った
のかが欠けています。


以下では、熟語のように用いる
関係代名詞whatの慣用表現について
例文を用いて解説しています。

関係代名詞whatの慣用表現

関係代名詞whatの問題

問題1.以下の2つの文を関係代名詞what
   を用いて繋ぎ、日本語に訳しなさい。

(1)The things were very interesting.
  We saw them yesterday.

(2)You know the thing.
  We want to know it.


問題2.以下の文を日本語に訳しなさい。

(3)Do you know what he bought?


練習問題の解答

(1)What we saw yesterday were very interesting.
  「私達が昨日見たものは、とても面白かった。」

(2)You know what we want to know.
  「あなたは、私達が知りたいことを知っている。」

(3)「あなたは、彼が買ったものを知っていますか。」

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