現在完了形[経験]の使い方

現在完了形の経験の意味、
否定文と疑問文の作り方と答え方
について例文を用いて解説します。

目次

まずは、現在完了形の形と意味
について復習します。


現在完了形の意味は以下の3つがあり、
形は「have・has+過去分詞」です。

(1)継続「(ずっと)~し続けている」
(2)経験「(今までに)~したことがある」
(3)完了・結果「~してしまった」
       「~し終えたところです」


しかし、形が1つであるのに対し
現在完了形は意味が3つあるので、
以下の例文のように「have+過去分詞」
だけだと意味の判別ができません。

He has lived in Japan.


この現在完了形の例文だと、

「彼は、日本に住んでいたことがある。」
という経験の意味なのか?、

「彼は、(ずっと)日本に住んでいる。」
という継続なのか判断できません。


そこで、経験か継続の意味かを
明確にするキーワードがあります。


経験のキーワードは回数

ここでは、現在完了形の経験の意味と
経験を表すキーワードも解説します。


経験でよく用いられるキーワードは、
before「以前」とonce「1回」、
twice「2回」、three times「3回」など、
経験の回数を表す言葉です。

3回以上の回数はfour times「4回」、
ten times「10回」など、three, fourと
数にtimes「~回」を付けて表します。


そして、これらの経験を表すキーワードは
文の最後に置かれることが多いです。

それでは、これらのキーワードについて
実際に例文を用いて使い方を解説します。


よって、以下の2つの例文のように
onceやbeforeが文末に付いていると、
現在完了形の文は経験の意味を表します。

I have visited Kyoto once.
「私は、1回京都を訪れたことがあります。」

I have lived in Japan before.
「私は、以前日本に住んだことがあります。」


行ったことがあるはbeen to

現在完了形で「~へ行ったことがある」
という経験を表す時には注意が必要です。


「行く」という意味の動詞はgoなので、
「~へ行ったことがある」という経験を
表す場合はgoの過去分詞goneを用いて
have gone toになると思いがちですが、

「~へ行ったことがある」という経験は
have been toを用いなければなりません。


よって、

「私は、以前パリに行ったことがある。」

という現在完了形の経験は
以下のようになります。

I have been to Paris before.


現在完了形の経験で「行ったことがある」に
have goneは使えないので注意しましょう。


通常、現在完了形の否定文は
haveの後ろにnotを付けますが、

現在完了形の経験の否定文では
never「(今までに)1度も~ない」を
haveやhasの後ろに付けます。


そして、現在完了形の経験の否定文は、
「(今までに)1度も~したことがない」
という意味になります。


よって、

He has lived in Japan before.
「彼は、日本に住んでいたことがある。」

という現在完了形[経験]の肯定文を
否定文にすると以下のようになります。

He has never lived in Japan before.
「彼は、(今までに)1度も日本に住んだことがない。」


また、現在完了形[経験]の否定文では、
以下のようにbeforeをとる場合もあります。

He has never lived in Japan.

neverが経験の否定であることを表し、
has neverの省略形はありません。


通常、現在完了形の文は
have(has)を主語の前に出し、
文末にクエッションマーク?を付ければ
疑問文になります。

そして、現在完了形の経験の疑問文は、
過去分詞の前に「今までに~」という
意味のeverを置きます。


よって、

They have been to England before.
「彼らは、以前イングランドに行ったことがあります」

という現在完了形の経験の肯定文を
疑問文にすると以下のようになります。

Have they ever been to England?
「彼らは、今までにイングランドに行ったことがありますか。」


everは経験の疑問文のみで用いられ、
現在完了形の経験の疑問文の意味は
「今までに~したことがありますか」
となります。


答え方はYesまたはNoとhave・hasを用い、
以下のようになります。

Yes, they have.「はい、あります」

No, they haven't.「いいえ、ありません。」


しかし、「2回(3回・4回)~
したことがありますか」と、いちいち
経験の回数を尋ねることはあまりしません。

そこで、現在完了形の経験の疑問文では
疑問詞のHow many times「何回」を用い、
経験回数を尋ねる疑問文が用いられます。


how many timesで経験回数を尋ねる

先ほどの現在完了形[経験]の疑問文を
How many timesを用いて書き換えると、
以下のようになります。

How many times have they been to England?
「彼らは、何回イングランドに行ったことがありますか。」


答え方は、以下のように回数を答えます。

Twice.「2回です。」


以下では、例文を用いて
現在完了形の継続と完了・結果
について解説しています。

現在完了形[経験]の問題

問題1.以下の現在完了形[経験]の文を
   日本語に訳しなさい。

(1)We have met her once.

(2)She has had a pet before.
  ※hadはhave「飼っている」の過去分詞です。

(3)Ken has been to America twice.


問題2.以下の現在完了形[経験]の文を
   否定文に書き換えなさい。

(4)They have been to America before.


問題3.以下の現在完了形の文を()内の
  言葉を用いて疑問文に書き換えなさい。

(5)They have been to America once.
  (How many times)


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)「私達は、1度彼女に会ったことがあります。」

(2)「彼女は、以前ペットを飼ったことがあります。」

(3)「ケンは、2回アメリカに行ったことがあります。」

※「~へ行ったことがある」という
 経験にはhas been to ~を用い、
 has gone toは使えません。


(4)They have never been to America before.
 「彼らは、以前1度もアメリカに行ったことがありません。」

※現在完了形の経験の否定文は、
「1度も~ない」という意味のneverを
haveの後ろに置きます。


(5)How many times have they been to America?
 「彼らは、何回アメリカに行ったことがありますか。」

※経験回数を尋ねるのでonceを消し、
How many timesを用います。

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