現在形・過去形と現在完了形の違い

現在形・過去形と現在完了形
の違いと使い分け方について、
例文を用いて解説します。

目次

まずは、現在形と現在完了形の継続
の違いと使い分けから解説します。


現在形と現在完了形[継続]の違い

まず、以下の現在形の文をみてみます。

He lives in Japan.
「彼は、日本に住んでいます。」


この現在形の文は彼が“現在”
「日本に住んでいる」ことを表し、

「過去にどこに住んでいたか」や
「未来にどこに住んでいるか」
については分かりません。


次に、以下は現在完了形の継続の文ですが、

He has lived in Japan for 5 years.
「彼は5年間、日本に住んでいます。」

5年前という過去の時点から現在まで
彼が日本に住んでいることを表します。


このように、現在形は“現在”
のことを表す点のイメージ対し、

現在完了形は“過去のある時点”から
“現在まで”が繋がっている線のイメージ
になります。


現在形と現在完了形[経験]の違い

次に、現在形と現在完了形の経験
の違いと使い分けを解説します。


以下の現在形の文は、

She sometimes goes to England.
「彼女は、時々イングランドへ行きます。」

時々イングランドへ行くという
彼女の現在の状態を表します。


以下の現在完了形の経験の文は、

She has been to England twice.
「彼女は、2回イングランドへ行ったことがあります。」

生まれた時から現在までの線上で、
2回イングランドへ行ったことがある
という経験を表します。


このように、現在形が“現在”、
という点の状態を表すのに対し、

現在完了形の経験は生まれた時という
“過去の時点”から“現在”今までが繋がる
線のイメージになります。


現在形と現在完了形[完了]の違い

ここでは、現在形と現在完了形の
完了の違いと使い分けを解説します。


以下の現在形の文は、

I study English every day.
「私は毎日、英語を勉強します。」

毎日勉強しているという
私の現在の状態を表します。


以下の現在完了形の完了の文は、

I have just studied English.
「私は、ちょうど英語を勉強し終えたところです。」

現在より前に英語の勉強を完了して
現在スッキリしていることを表します。


このように、現在形が“現在”、
という点の状態を表すのに対し、

現在完了形の完了は“過去の時点で”
完了した結果“現在”の状態が分かる
過去と現在が繋がる線のイメージです。


ここからは過去形と現在完了形
の違いについて解説しますが、

一番イメージが分かりやすいので、
過去形と現在完了形の継続の違い
から解説していきます。


過去形と現在完了形[継続]の違い

まず、以下の過去形の文をみてみます。

He lived in Japan last year.
「彼は昨年、日本に住んでいました。」


この過去形の文は彼が“昨年”
という「過去のある時点」で、
日本に住んでいたことを表し、

「現在どこに住んでいるか」や
「未来にどこに住んでいるか」
については分かりません。


このように、過去形は
「過去のある時点」のことを表し、
その他の時のことは分かりません。

これより、過去形が表す時は、
「過去のある時点」という点の
イメージになります。


次に、以下の現在形の文をみてみます。

He has lived in Japan since last year.
「彼は、昨年から日本に住んでいます。」


これは現在完了形の継続の文で、
彼は日本に「昨年から今まで」ずっと
住んでいるということが分かります。


このように、現在完了形の継続は
過去だけでもなく現在だけでもなく、
「過去から今まで」と過去と現在が
繋がっている線のイメージになります。


過去形と現在完了形[経験]の違い

次に、過去形と現在完了形の
経験の違いについて解説します。


以下の過去形の文は、

I went to Paris three years ago.
「私は、3年前にパリに行った。」

3年前という「過去のある時点」
でパリに行ったという事実を表し、
現在や未来のことは分かりません。


以下の現在完了形の経験の文は、

I have been to Paris once.
「私は、1回パリに行ったことがある。」

生まれた時から現在までに1回
パリに行ったことがあるということを
表しています。


このように、過去形は過去のある時点
のことだけを表す点のイメージで、

現在完了形の経験は「生まれた時という
過去のある時点」と「現在」が繋がっている
線のイメージになります。


過去形と現在完了形[完了]の違い

最後は、過去形と現在完了形の
完了の違いについて解説します。


まず、以下の過去形の文は、

He finished the work yesterday.
「彼は、昨日その仕事を終えた。」

昨日という「過去のある時点」で
仕事を終えたというように昨日起きた
事実しか表しません。


「現在」のことは分からないので、
現在はたくさんの仕事をしている
可能性があります。


次に、以下の現在完了形の
完了の文をみてみます。

He has already finished the work.
「彼は、すでにその仕事を終えてしまった。」


この現在完了形の文は、
「過去のある時点」で仕事を終えて、
その結果「現在」もすべき仕事がない
ということを表します。


よって、過去にある動作が完了
した結果から現在の状態が分かり、
過去のある時点と今が繋がる線の
イメージになります。


過去形と現在完了形の完了・結果は、
和訳は似ていますが意味は異なります。

もう1つ過去形と現在完了形の完了
の例文を比べてみます。


以下の過去形の文は、

My brother went to the post office.
「私の弟は、郵便局へ行きました。」

「過去のある時点」で弟が
郵便局へ行ったことだけを表し、
「現在」家に帰ってきているか、
まだ外出中かは分かりません。


この過去形の文に対して
以下の現在完了形の完了の文は、

My brother has gone to the post office.
「私の弟は、郵便局へ行ってしまった。」

「過去のある時点」で弟は
郵便局へ行ってしまい「現在」も
家にいないことを表します。


よって、現在完了形の完了も過去と
現在が繋がる線のイメージになります。


ここでは、点のイメージの過去形と
線のイメージの現在完了形の使い分け
について例文を用いて解説します。


過去形の文には、過去のある時点
を表す言葉が付くことが多いです。


例えば、以下の過去形の例文には、

She studied English yesterday.
「彼女は昨日、英語を勉強した。」

yesterday「昨日」という点を表す
言葉が付いています。


これに対し、現在完了形の文は
線のイメージを表す言葉が付きます。


例えば、以下の現在完了形の例文は、

She studied English for ten years.
「彼女は10年間、英語を勉強しています。」

for ten years「10年間」という
過去のある時点から今までという線
を表す言葉が付いています。


これは現在完了形の継続の文ですが、
経験と完了も過去のある時点と現在が
繋がっている線のイメージになります。


以下の現在完了形の経験の例文は、
生まれた時から現在までを回想して
自分の経験について言っているので、

He has lived in Japan before.
「彼は以前、日本に住んでいたことがある。」

生まれたときから今までを繋いだ
線のイメージになります。


以下の現在完了形の完了の例文は、

My brother has gone to the post office.
「私の弟は、郵便局へ行ってしまった。」

郵便局に行ってしまったという
過去に完了した出来事の結果、現在
弟はここにいないということが分かり、

過去と現在が線で繋がっている
イメージになります。


以下では、過去形と過去完了形の
違いについて解説しています。

過去形と過去完了形の違い

過去形と現在完了形の違いの問題

問題.以下の英文を日本語に訳しなさい。

(1)Ken went to Kyoto yesterday.

(2)Ken has been to Kyoto twice.

(3)Ken has just been to Kyoto.

※状況から点と線のイメージを
 考えながら訳しましょう。


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)「ケンは、昨日に京都に行った。」

(1)は過去形なので点のイメージで、
昨日京都に行ったと過去のことだけを表し、
もう帰ってきているかまだ京都にいるか
という現在のことは分かりません。


(2)「ケンは、2回京都に行ったことがあります。」

(2)は現在完了形の経験の意味なので、
生まれたという過去から現在までを繋ぐ
線のイメージになります。


(3)「ケンは、ちょうど京都に行ってきたところです。」

(3)は現在完了形の完了の文なので、
過去のある時点で京都に行き、今は普段
住んでいる街に戻ってきていることを表し、
過去の動作の結果、今のことが分かります。

時制の解説メニューへ戻る

時制のまとめ無料レポート

英語の時制の解説を2ページ
にまとめた無料レポートです。

時制のまとめ無料レポート

他にも、無料レポートには主要
英文法の解説を各単元2~3ページ、
合計27ページにまとめてあるので
英文法の学習に役立ててください。

誰でもできる!毎日5分英文法
無料レポートの申請はこちら

このページの先頭へ