must have 過去分詞(p.p.)

must have 過去分詞
の意味と使い方、否定の
mustn't have 過去分詞について
例文を用いて解説します。

目次

must have 過去分詞の意味は、
「~だったにちがいない」です。


「しなければならなかった」はhad to

「~しなければならなかった」は、
have to「~しなければならない」の
過去形のhad toを用います。


以下は、例文です。

I had to go to school.
「私は、学校へ行かなければならなかった。」


それでは、以下に例文を用いて
must have 過去分詞(p.p.)の
使い方について解説します。


must have 過去分詞の使い方を
この形を用いる理由と合わせて、

mustの「~にちがいない」という
推量の意味を使って解説します。


must+動詞の原形

まず、mustのみを用いた
以下の文をみてみましょう。

He must be rich.
「彼は、お金持ちにちがいない。」


この文には2人の人が関わっており、
お金持ちだと推測されている「彼」と
この文を言っている「話し手」です。


この文では、話し手は彼が
「今」お金持ちであるということを

「今」そうであるにちがいないと
推測しています。


まとめると、彼の「今」の状態を、
話し手は「今」推測しています。


must+現在完了形

次に、以下の日本語の文を
考えてみましょう。

「彼は、お金持ちだったにちがいない。」


今度は、少し違います。


この文で話し手が「今」
推測しているという部分は同じですが、

話し手は彼が「過去のある時点」で
お金持ちだったことを推測しています。


まとめると、彼の「過去」の状態を、
話し手は「今」推測しています。


これを英文に書き換えてみましょう。


まず、「彼はお金持ちだった。」は
He was rich.です。

そして、「彼は~にちがいない。」は
He must ~ です。


He must ~ の~に
He was richを入れると、

「彼は、お金持ちだったにちがいない」

という文になります。


助動詞の後ろは動詞の原形なので、
普通に考えると以下のようになります。

He must be rich.


ところが、これでは

「彼は、お金持ちにちがいない。」

という彼の「今」の状態を
推測している最初の例文と
同じになってしまいます。


助動詞の後ろは動詞の原形なので、
「過去」の状態を表したいからといって

以下のようにHe mustの後ろにwasを
置くこともできません。

×He must was rich.


このように、助動詞の後ろで
過去形は使えないのでその代わりに
現在完了形の形have p.p.を用います。


よって、以下の文は

「彼は、お金持ちだったにちがいない。」

mustの後ろに現在完了形の形
have p.p.を置いて以下のようになります。

He must have been rich.
「彼は、お金持ちだったにちがいがない。」


この文のhave beenは、
mustの現在(今)という時に対して
1つ古い時(この場合は過去)を表します。


このhave p.p.は現在完了形が持つ、
継続、経験、完了(結果)という
意味ではないので注意しましょう。


must have 過去分詞
「~だったにちがいない」は、

話し手が「過去」のことを「今」
推測していることを表します。


must have 過去分詞の否定はmustに
notを付けてmustn't have 過去分詞、

意味は「~でなかったにちがいない」
となります。


以下は、例文です。

She mustn't have known it.
「彼女は、それを知らなかったにちがいない。」


そして、must have 過去分詞の
「だったにちがいない」の否定は、

「~だったはずがない」という意味の
cannot have 過去分詞も用いられます


以下では、must have 過去分詞
以外の助動詞+完了形について
例文を用いて解説しています。

must have 過去分詞の問題

問題.以下の文を日本語に訳しなさい。

(1)She must be sick.

(2)She must have been sick.

(3)Ken must have met Bob at the party.
  ※metはmeet「会う」の過去分詞


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)「彼女は、病気にちがいない。」

(2)「彼女は、病気だったにちがいない。」

(3)「ケンは、パーティーでボブに会ったにちがいない。」


(1)は「今」彼女の状態、
(2)は「過去のある時点」の彼女の状態、
(3)は「過去のある時点」のケンの動作を
「今」話し手が推測してます。

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