分詞の叙述用法(目的格補語)
目的格補語になる分詞の叙述用法
について例文を用いて解説します。
目的格補語とは
まず、目的格補語について解説します。
目的格補語とは目的語を説明する言葉です。
以下の例文をみてみましょう。
I found him smart.
「私は、彼が頭がいいということに気づいた。」
この文はSVOCの第5文型で、
Iは主語、foundは動詞、
himは目的語、smart「頭がいい」は
目的語のhim「彼」を説明している
補語です。
この文で、him=smartと
考えることができます。
そして、この文中の補語smartは
目的語himを説明している補語なので
目的格補語と呼ばれます。
現在分詞や過去分詞も
上の文のsmartのように、
目的格補語として用いることができます。
現在分詞の叙述用法
以下の現在分詞を用いた
例文をみてみましょう。
I saw him playing tennis.
「私は、彼がテニスをしているのを見た。」
この文の現在分詞
playing「している」は、
私が彼を見た時に彼が
テニスを「していた」ことを表し、
him=playing(彼=していた)
という関係が成り立ち、
playingは目的語himを
説明している目的格補語です。
そして、この場合、現在分詞は
「~している」という意味になります。
過去分詞の叙述用法
次に、過去分詞を用いた
以下の例文をみてみましょう。
I saw him surrounded by dogs.
「彼は、彼が犬に囲まれているのを見た。」
この文の過去分詞
surrounded「囲まれた」は、
私が彼を見た時に彼が犬に
「囲まれていた」ことを表し、
him=surrounded(彼=囲まれて
いた)という関係が成り立ち、
surroundedは目的語himを
説明している目的格補語です。
そして、この場合過去分詞は
「~されている」という意味になります。
目的格補語の部分に現在分詞と
過去分詞のどちらを用いるかは、
目的語と補語になる動詞(分詞に
なる動詞)の関係で決まります。
目的語と補語になる動詞の関係が、
「~している」と能動の関係の場合は
現在分詞、「~されている」と受身の
関係の場合は過去分詞を用います。
ここでは、例文にsee「見る」
という動詞を用いて解説しましたが、
目的格補語に分詞を動詞を取る動詞は
限られており、それらの動詞については
以下で詳しく解説しています。
分詞が主格補語になる場合については、
以下で詳しく解説しています。
目的格補語になる分詞の問題
問題.以下の()内の動詞の形を
変えなさい。
(1)I saw her (run) in the park.
(2)I saw her (call) by our teacher.
※目的語のher「彼女」と
()内の動詞の関係を考えます。
答えはこの下にあります。
↓
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練習問題の解答
(1)I saw her running in the park.
「私は、彼女が公園の中を走っているのを見た。」
目的語herと動詞runの関係が
「彼女=走っている」という能動なので、
現在分詞のrunningになります。
(2)I saw her called by our teacher.
「私は、彼女が先生に呼ばれているのを見た。」
目的語herと動詞callの関係が
「彼女=呼ばれている」という受身なので、
過去分詞のcalledになります。
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