未来完了進行形と未来完了形の違い

未来完了進行形の形と意味、
未来完了進行形と未来完了形の違い、
否定文と疑問文の作り方と答え方
について例文を用いて解説します。

目次

未来完了進行形の形は
未来完了形と進行形を足した形で、

未来完了形のwill have+過去分詞と
進行形のbe動詞+動詞のing形を足すと
以下のようになります。

 will have + 過去分詞
+)     be動詞 + 動詞のing形
---------------------------------------------
 will have + been  + 動詞のing形
        ↑be動詞の過去分詞


そして、未来完了進行形の形は
「will have+been+動詞のing形」で、

意味は(未来のある時点まで)
「~し続けている(つもりです)」や
「~し続けることになる(でしょう)」と
未来完了形の継続と同じです。


以下は、未来完了進行形の例文です。

He will have been watching TV until noon.
「彼は、正午までテレビを観続けるでしょう。」

この未来完了進行形の例文は、
正午という未来の時点まで彼が
テレビを観るという動作を継続する
ことを推測しています。


未来完了形にも継続の意味がありますが
以下では未来完了形との違いと合わせて
未来完了進行形の肯定文の作り方について
例文を用いて解説します。


未来完了進行形は継続を表しますが、
未来完了形の継続と全く同じなら
未来完了進行形は必要ありません。

そこで、未来への継続を表す時は、
状態動詞・動作動詞という動詞の違いで
未来完了形と未来完了進行形を使い分けます。


状態動詞とはその状態をコロコロ
変えられないlive、know、believeなどで、
「~している」という進行形で用いません。

動作動詞とはその動作をコロコロ
変えることができる動詞(たくさんある)で、
進行形で用いることができます。


状態動詞の継続は未来完了形

状態動詞の継続は、以下のように
未来完了形を用いて表します。

I will have lived in Japan until I move to America.
「アメリカに引っ越すまで、私は日本に住むつもりです。」

He will have lived in Japan until he moves to America.
「アメリカに引っ越すまで、彼は日本に住むことになる(でしょう)。」


liveのような状態を表す動詞は、
未来完了進行形を使わない動詞です。

以下では、未来完了形の継続の
肯定文・否定文・疑問文について
例文を用いて解説しています。

未来完了形[継続]


動作動詞の継続は未来完了進行形

これに対し、動作動詞の継続の時には
以下のように未来完了進行形を用います。

I will have been studying until then.
「その時まで、私は勉強し(続け)ているつもりです。」


未来完了進行形は継続だけで、
経験や完了の意味はありません。

未来完了進行形については、
「will have+been+動詞のing形」
という形と未来完了形の継続との違いを
抑えておけば大丈夫です。


未来完了進行形は、
willの後ろにnotを付ければ
否定文になります。

そして、意味は「(未来のある時点まで)
~し(続け)ていないでしょう」です。


以下の未来完了進行形の文を
否定文に書き換えてみると、

He will have been studying until I call him.
「私が彼に電話をするまで、彼は勉強し(続け)ているでしょう。」


以下のようになります。

He will not have been studying until I call him.
「私が彼に電話をするまで、彼は勉強し(続け)ていないでしょう。」


この文は、私が彼に電話をするという
“未来の時点”まで彼は勉強し続けていない
だろうという予測を表しています。


will notの省略形won'tを用い、
以下のように書くこともできます。

He won’t have been studying until I call him.


未来完了進行形の疑問文は、
未来完了形と同じでwillを主語の前に出し
文末にクエッションマーク?を付けます。

そして、疑問文の意味は、
「(未来のある時点まで)~
し(続け)ているでしょうか」となります。


以下の未来完了進行形の文を
疑問文に書き換えてみると、

He will have been studying until then.
「彼は、その時まで勉強し(続け)ているでしょう。」


以下のようになります。

Will he have been studying until then?
「彼は、その時まで勉強し(続け)ているでしょうか。」

この文は、“未来のある時点”まで
彼が勉強し続けているかを尋ねています。


答え方はYesまたはNoとwillを用い、
以下のようになります。

Yes, he will.
「はい、し(続け)ているでしょう。」

No, He won't.
「いいえ、し(続け)ていないでしょう。」


How long+未来完了進行形の疑問文

継続期間を尋ねる時には
未来完了形の継続の疑問文と同様、
以下のようにHow long「どの位の間」を
文の先頭に置きます。

How long will he have been studying?
「彼は、どの位の間勉強し続けるでしょうか。」


答え方は継続期間を表すfor「~間」を
未来完了進行形の文の最後に付けて、
以下のようになります。

He will have been studying for two hours.
「彼は、2時間勉強し続けるでしょう。」


会話では、以下のように継続期間のみ
答える場合もあります。

For two hours.「2時間です。」

継続期間を表したい場合は、
未来完了形の時と同じforを用います。


以下では、例文を用いて
未来完了進行形と未来進行形の
違いについて解説しています。

未来完了進行形と未来進行形の違い

未来完了進行形と未来完了形の問題

問題1.未来までの継続の意味になるように
   ()内の動詞の形を変えなさい。
   2語以上になる場合もあります。

(1)They (believe) her until she tells a lie.
  ※tell a lie 「嘘をつく」

(2)Ken (study) until he solves the question.
  ※solve 「(問題などを)解く」

ヒント:動作動詞か状態動詞かに注意!


問題2.以下の未来完了進行形の文を
   否定文と疑問文に書き換えなさい。

(3)They will have been playing in the park until it gets dark.
  ※it gets dark 「暗くなる」

(4)He will have been reading the book until this evening.


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)They will have believed her until she tells a lie.
 「彼らは、彼女が嘘をつくまで彼女のことを信じ続ける(でしょう)。」

この英文のbelieveは状態動詞なので、
未来完了形で継続を表します。

(2)Ken will have been studying until he solves the question.
 「ケンは、その問題が解けるまで勉強し続ける(でしょう)。」

この英文のstudyは動作動詞なので、
未来完了進行形で継続を表します。


(3)・否定文
  They won't have been playing in the park until it gets dark.
 「彼らは、暗くなるまで公園で遊び続けることはない(でしょう)。」

  ・疑問文
  Will they have been playing in the park until it gets dark?
 「彼らは、暗くなるまで公園で遊び続けるでしょうか。」


(4)・否定文
  He won't have been reading the book until this evening.
 「彼は、今日の夕方までその本を読み続けることはない(でしょう)。」

  ・疑問文
  Will he have been reading the book until this evening?
 「彼は、今日の夕方までその本を読み続けるでしょうか。」

時制の解説メニューへ戻る

時制のまとめ無料レポート

英語の時制の解説を2ページ
にまとめた無料レポートです。

時制のまとめ無料レポート

他にも、無料レポートには主要
英文法の解説を各単元2~3ページ、
合計27ページにまとめてあるので
英文法の学習に役立ててください。

誰でもできる!毎日5分英文法
無料レポートの申請はこちら

このページの先頭へ