過去完了形[経験]の使い方

過去完了形の経験の意味、
否定文と疑問文の作り方について
例文を用いて解説します。

目次

過去完了形の形は、
現在完了形「have+過去分詞」の
haveを過去形のhadに変えて
「had+過去分詞」となります。


そして、過去完了形には継続・
経験・完了の意味がありますが、
ここでは過去完了形の経験の意味
について解説します。


まず、以下は現在完了形の
経験の例文です。

I have visited America twice.
「私は、(今までに)2回アメリカを訪れたことがある。」

※visitedは、visit「訪問する」
 の過去分詞形です。


この文は、生まれてから今までに
2回アメリカへ行ったことがある
という経験を表しています。

このように、現在完了形の継続は
生まれた時(過去のある時点)から
「今まで」の経験を表します。


次に、過去完了形の経験
について考えてみます。


上の現在完了形の例文で、
haveをhadに変えると以下のように
過去完了形になります。

I had visited America twice before I was 20 years old.
「私は20歳になる前に、2回アメリカを訪れたことがあった。」


過去完了形の経験のキーワードは、
現在完了形の経験と同じで回数を表す
once「1回」やtwice「2回」を用います。


この文過去完了形の文は、
「私が20歳になった」という
過去のある時点までの経験を表します。

before I was 20 years oldという部分が、
過去までの経験であることを表します。


例えば、今私が30歳の場合、
上の過去完了形の経験の例文だと
20歳までのことしか分かりません。

もしかしたら、20歳から
30歳の間にアメリカに行き、
経験の回数が(今までなら3回など)
増えているかもしれません。


過去完了形の経験の文は
過去のある時点までの経験を表し、

意味も現在完了形の経験の
「(今までに)~したことがある」に対し

過去完了形は「(過去のある時点までに)
~したことがあった」となります。


過去完了形の経験では、
以下の表現に注意しましょう。

I had been to America twice before I was 20 years old.
「私は20歳になる前に、2回アメリカに行ったことがあった。」


「行ったことがあった」という
「行く」の経験はhad been toを用い、
goの過去分詞形goneは使いません。


そして、過去完了形の経験の
否定文はhadの後ろにneverを付け、
「(過去のある時点まで)1度も
~したことがなかった」となります。


以下の過去完了形[経験]の
肯定文を否定文に書き換えると、

I had visited America before I was 20 years old.
「私は20歳になる前に、アメリカを訪れたことがあった。」


以下のようになります。

I had never visited America before I was 20 years old.
「私は20歳になる前に、1度もアメリカを訪れたことがなかった。」


never「1度も~ない」をhadに付け、
twice「2回」 を消します。


過去完了形の経験の疑問文は
hadを主語の前に出して文末に
クエッションマーク?を付け、

意味は「(過去のある時点までに)~
したことがありましたか」となります。


以下の過去完了形[経験]の
肯定文を疑問文に書き換えると、

I had visited America before I was 20 years old.
「私は20歳になる前に、アメリカを訪れたことがあった。」


以下のようになります。

Had you visited America before you were 20 years old?
「あなたは20歳になる前に、アメリカを訪れたことがありましたか。」


自分に質問することは普通ないので、
主語をIからyouに変えます。


How many times+経験の疑問文

過去完了形の経験の疑問文では、
How many times「何回」を用いて
経験の回数を訪ねることがあります。


そして、How many timesは
経験の疑問文の前に付けて用い、
以下のようになります。

How many times had you visited America before you were 20 years old?
「あなたは20歳になる前に、何回アメリカを訪れたことがありましたか。」


How many timesを付けた
過去完了形の経験の疑問文は、
過去のある時点までに何かを経験した
回数を尋ねる時に用います。


答え方は、以下のように
過去完了形の文の最後に
経験した回数を付けます。

I had visited America twice before I was 20 years old.
「私は20歳になる前に、2回アメリカを訪れたことがありました。」


これは丁寧な答え方で、
会話では以下のように経験の回数だけ
答えることが多いです。

Twice.「2回ありました。」


以下で、過去完了形の継続・完了・
大過去について解説しています。

過去完了形[経験]の問題

問題1.以下の過去完了形[経験]の文を
   日本語に訳しなさい。

(1)He had met her three times before I met her for the first time.
  ※for the first time「初めて」

(2)I had been to England once before I was 10 years old.

(3)Ken had visited Okinawa twice before we went there.


問題2.以下の過去完了形[経験]の文を
   否定文と疑問文に書き換えなさい。

(4)I had been to England once before I was 10 years old.


問題3.問題2で作った疑問文を
   How many timesを用いた
   疑問文に書き換えなさい(5)。


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)「私が初めて彼女に会う前に、彼は3回彼女に会ったことがありました。」

(2)「私は10歳になる前に、1度イングランドに行ったことがありました。」

(3)「私達が行く前に、ケンは2回沖縄を訪問したことがありました。」

現在完了形の継続の意味は
「~したことがある」ですが、
過去完了形の継続は「~したことが
あった」と「た」で終わります。


(4)・否定文
I had never been to England before I was 10 years old.
「私は、10歳になる前に1度もイングランドへ行ったことがなかった。」

・疑問文
Had you been to England before you were 10 years old?
「あなたは、10歳になる前にイングランドへ行ったことがありましたか。」


(5)How many times had you been to England before you were 10 years old?
 「あなたは、10歳になる前に何回イングランドへ行ったことがありましたか。」

時制の解説メニューへ戻る

時制のまとめ無料レポート

英語の時制の解説を2ページ
にまとめた無料レポートです。

時制のまとめ無料レポート

他にも、無料レポートには主要
英文法の解説を各単元2~3ページ、
合計27ページにまとめてあるので
英文法の学習に役立ててください。

誰でもできる!毎日5分英文法
無料レポートの申請はこちら

このページの先頭へ