as as構文とnot as asの訳し方

英語で同格を表すas as構文の意味、
否定のnot as asの使い方と訳し方
について例文を用いて解説します。

目次

英語で同格を表す形はas ~ as … で、
意味は「…と同じくらい~」となります。


as 形容詞 asの形と訳し方

例えば、以下の日本語の文を

「武は、健と同じくらい背が高い。」


as asを用いて英語に書き換えると
以下のようになります。

Takeshi is as tall as Ken.


どようにしてこの構文ができるのか、
以下に詳しく解説します。


まず、以下の文をベースに、

Takeshi is tall
「武は、背が高い。」


同格を表すas ~ asで形容詞の
tallを挟み以下のようになります。

Takeshi is as tall as


そして、2つ目のasの後ろに
比較している対象であるKenを置けば、
以下の同格を表す文になります。

Takeshi is as tall as Ken.


同格を表すas asの間に置かれる
形容詞や副詞は、必ず原形です。


訳し方は「…と同じくらい~」で、
日本語訳は以下になります。

「武は、健と同じくらい背が高い。」


as 副詞 asの形と訳し方

次に、以下の例文を用いて、
副詞の同格の文を作ってみます。

I can run fast.
「私は、速く走ることができる。」

この例文のfast「速く」は、
動詞のrunを修飾している副詞です。


それでは、同格を表すas asを用いて
以下の日本語を英語に書き換えてみます。

「私は、彼と同じくらい速く走ることができる。」


速さが同じなのでfastをas ~ asで挟み、
比較対照の彼(he)を2つ目のasの後ろに
置いて同格の文は以下のようになります。

I can run as fast as he.


訳し方は「…と同じくらい~」で、
日本語訳は以下になります。

「私は、彼と同じくらい速く走ることができる。」


ここで、以下ではダメなのか?と
疑問が出る方もいるかと思います。

I can run as fast as him.


文法的にはas heが正しいのですが、
会話(話し言葉)ではas himと言われる
こともあるようです。

これについては、以下も参考にして下さい。

同格as asで何と何を比較しているのか?


次に、同格の否定を表す
not as ~ as … について
例文を用いて解説します。

同格の否定not as ~ as … の意味は、
「…ほど~でない」となります。


それでは、上の解説で用いた以下の
例文を否定文に書き換えてみます。

Takeshi is as tall as Ken.


否定文はbe動詞isの後ろにnotを付けて、
以下のようになります。

Takeshi is not as tall as Ken.


この例文を直訳すると
以下のようになりますが、

「タケシは、ケンと同じくらい背が高くない。」


日本語として少し不自然なので
以下のような訳し方をします。

「タケシは、ケンほど背が高くない。」


以下の例文を用いて、
副詞を用いた同格の否定文も
作ってみましょう。

I can run as fast as he.
「私は、彼と同じくらい速く走ることができる。」


否定文はcanの後ろにnotを付けて、
以下のようになります。

I can not run as fast as he.
「私は、彼と同ほど速く走ることはできない。」


ここからは、同格の倍数表現
について解説します。


同格のas ~ asの前に倍数を表す
twice「2倍」やhalf「半分」を付けた
twice(half) as ~ as … という形は、

「…の2倍(半分)~」

という意味になります。


以下の例文をみてみましょう。

This box is twice as big as that box.
「この箱は、あの箱の2倍大きい。」


同格のas ~ asの前に
twice「2倍」を置くことで、
「2倍大きい」ことを表します。


そして、この同格の例文のように
同じ言葉(box)が繰り返される場合、
2つ目の単語をoneにします。

This box is twice as large as that one.


同じ言葉の繰り返しを避けるために、
英語ではこのような置き換えをします。


また、以下の例文ように、

This box is three times as big as that one.
「この箱は、あの箱の2倍大きい。」

3倍以上はthree timesのように
数の後ろにtimes「倍」を付けます。


半分は、以下の例文のように
同格のas asの前にhalfを置きます。

The population of this city is half as large as that of that city.
「この都市の人口は、あの都市の人口の半分です。」


人口を比較する時は、largeを用います。

また、the populationの繰り返しを
避けるためこの場合はthatを用います。


「~ of …」の~に置かれる
単語の繰り返しを避けるために、

単数の場合はthat、
複数の場合はthoseを用います。


同格を使った慣用表現について、
例文を用いて解説していきます。

慣用表現は熟語のようなものです。


以下に例文を用いて解説していくので、
形と意味を暗記しておきましょう。


1.as ~ as one can「できるだけ~」
(= as ~ as possible)

以下は例文ですが、

He ran as fast as he could.
「彼は、できるだけ速く走りました。」

oneの部分は誰がするかで変わります。


上の例文の場合、主語は「彼」で、
時制が過去形なのでone canの部分は
he couldとなります。


命令文の主語は「あなた」なので、
以下の命令文の場合one canの部分は
you canとなります。

Run as fast as you can.
「できるだけ速く走りなさい。」


one canはpossible一語
に置き換えることができ、

上の2つの文は以下のように
書くこともできます。

He ran as fast as possible.

Run as fast as possible.


このように、possibleを用いる時は、
主語や時制を気にする必要はありません。


2.~ as well as …「…と同様に~」
(= not only … but also ~)

以下は例文ですが、

I like cats as well as dogs.
「私は、犬と同様に(と同じように)猫も好きです。」

cats as well as dogsで、
「犬と同様に(と同じように)猫も」
という意味になります。


この例文は、not only … but also ~
「…だけでなく~も(…と同様に~も)」
を用いて以下のように書き換えが可能です。

I like not only dogs, but also cats.
「私は、犬だけでなく猫も好きです。」
または「私は、犬と同様に猫も好きです。」


3.not so much B as A「BというよりむしろA」
(= A rather than B)

以下は例文ですが、

He is not so much a writer as a pianist.
「彼は、作家というよりむしろピアニストです。」

not so much a writer as a pianistで、
「作家というよりむしろピアニスト」
という意味になります。


この例文は、A rather than B を用いて
以下のように書き換えることができます。

He is a pianist rather than a writer.

これは、比較の表現です。


比較と最上級の慣用表現については、
以下で例文を用いて解説しています。

同格as as・not as asの問題

問題1.以下の日本語の意味になるように
   英文を作りなさい。

(1)「この花は、あの花と同じくらい美しい。」

(2)「彼女は、彼女の母と同じくらい上手に料理をすることができる。」

(3)「この家は、あの家ほど大きくない。」

(4)「彼は、彼の兄ほど早く起きない。」

(5)「この建物は、あの建物の半分の大きさです。」

(6)「パリ(Paris)の人口は、ロンドン(London)の人口の2倍です。」


問題2.以下の英文を日本語に訳しなさい。

(7)I talked as slowly as I could.

(8)He can speak French as well as English.

(9)She is not so much a singer as an actress.


練習問題の解答

(1)This flower is as beautiful as that one(that flower).

(2)She can cook as well as her mother.

(3)This house is not as big as that one(that house).

(4)He doesn't get up as early as his brother.

(5)This building is half as big as that one(that building).

(6)The population of Paris is twice as learge as that of London.


(7)「私は、できるだけゆっくり話しました。」

(8)「彼は、英語と同様にフランス語も話すことができる。」

(9)「彼女は、歌手というよりむしろ女優です。」

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