仮定法過去の使い方と訳し方

仮定法過去の意味、使い方と訳し方
について例文を用いて解説します。

目次

仮定法過去の形は以下で、

If+主語+(助)動詞の過去形 ~ ,
主語+would(could, should, might)+
動詞の原形 ~ .


現在の事実の逆(仮定)を表し
意味は以下のようになります。

「もし~なら、~だろう(~できるのに、
~すべきだ、~かもしれない)」


仮定法過去のIf節ではない方の文には、
助動詞would, could, should, migntの
どれかが用いられます。


wouldかcouldが用いられることが多く、

「~するだろう」という時にはwouldを、
「できるのに」と能力や可能性について
言う時にはcouldを用います。


ここでは、以下の例文を用いて
仮定法過去の使い方を解説します。

As I don't have money, I can't buy it.
「お金を持っていないので、
私はそれを買うことができない。」


この文は現在における事実なので、
現在形を用いて表します。


この例文の逆は以下のようになり、
現在の事実の逆や願望を表します。

「もしお金を持っていれば、
私はそれを買うことができるのに。」


このように現在の事実に対する仮定を
英語で表す時に過去形を用いて表すので、
仮定法過去と呼ばれます。


この現在の事実の逆を表す
日本語の文を英語に書き換えると、
仮定法過去を用いて以下になります。

If I had money, I could buy it.


仮定法過去の訳し方は、
「もし~なら、~できるのに)」となるので、
この例文の意味は以下になります。

「もしお金を持っていれば、
私はそれを買うことができるのに。」


そして、現在の事実の逆を表すので、
事実が否定なら仮定法過去は肯定の形に、
事実が肯定なら仮定法過去は否定になります。


次に、以下の文を仮定法過去
の文に書き換えてみましょう。

As I'm not a bird, I can't fly to you.
「私は鳥ではないので、
あなたのところに飛んでいけない。」


この文を仮定法過去に書き換えると、
以下のようになります。

If I were a bird, I could fly to you.
「もし私が鳥なら、
あなたのところに飛んで行けるのに。」


仮定法過去の文では、
be動詞はwereを用います。


口語(話し言葉)では
以下のようにwasを用いることもありますが、
文語(書き言葉)では通常wereを用います。

If I was a bird, I could fly to you.


しかし、最近はほとんどの場合で
wereが用いられるようです。


仮定法過去でIfを省略することができ、
Ifを省略した時は主語と動詞の倒置がおきて
以下のようになります。

If I had money, I could buy it.
→ Had I money, I could buy it.

If I were a bird, I could fly to you.
→ Were I a bird, I could fly to you.


以下では、仮定法過去完了や
仮定法過去と仮定法過去完了の違い
について解説しています。

仮定法過去の問題

問題.以下の英文を仮定法過去
   を用いて書き換えなさい。

(1)As I don't have time,
   I can't read many books.

(2)As he knows the address,
   he can arrive there.

(3)As he is kind, he helps me.

(4)As there isn't a park,
   we won't play soccer.


答えはこの下にあります。

練習問題の解答

(1)If I had time,
   I could read many books.
  「もし時間があれば、私はたくさんの
  本を読むことができるのに。」

(2)If he didn't know the address,
   he couldn't arrive there.
  「もしその住所を知らなければ、
  彼はそこへ着けないだろう。」

(3)If he were not kind,
   he would not help me.
  「もし彼が親切でなければ、
  私を助けてくれないでしょう。」

(4)If there were a park,
   we would play soccer.
  「もし公園があれば、
  私達はサッカーをするのに。」


※動詞を過去形に変えると同時に、
 (1)と(4)は否定を肯定文の形に、
 (2)と(3)は肯定を否定に変えます。

 また、(3)と(4)で、
 be動詞はwereを用います。

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