未来完了形と未来形の違い
未来完了形と未来形の違い、
未来完了形を使わない言い方、
未来完了形と一緒によく
用いられるwhenとif節について
例文を用いて解説します。
未来完了形と未来形の違い
以下は、未来完了形の継続の文ですが、
She will have lived in Paris untill next year.
「来年まで、彼女はパリに住んでいるだろう。」
来年まで彼女がパリに住むという状態を
継続するだろうと推測しています。
これに対し、以下は未来形の文ですが、
She will live in Paris next year.
「彼女は来年、パリに住んでいるだろう。」
彼女は今パリに住んでいないけど来年
パリに住むだろうを推測しています。
上の未来完了形の例文は、
過去または現在から来年まで
継続して繋がっています。
しかし、下の未来形の例文は、
来年という未来（点）のことを
表しています。
この２つの例文から分かるように、
未来完了形は過去または現在から
未来までが繋がる線のイメージですが、
未来形は未来のある時点のことを表す
点のイメージになります。
未来完了形が表す“線のイメージ”
について詳しい解説が必要な場合は、
以下のページをご覧ください。
未来完了形を使わない言い方
以下は、未来完了形の完了の文ですが、
He will have finished the work before I call him.
「私が彼に電話する前に、彼はその仕事を終えているだろう。」
私が彼に電話する時までのどこかで
彼がその仕事を完了していることを
推測しています。
ただ、before「～の前に」のように
前後の文の時間関係が分かる接続詞が
用いられる場合、以下の例文のように
He will finish the work before I call him.
「私が彼に電話する前に、彼はその仕事を終えているだろう。」
未来完了形の代わりに未来形を用いて、
表すことができます。
特に、会話で未来のことを言う時は、
未来完了形ではなく未来形で言うことが
よくあります。
未来完了形は、小説や英字新聞など
文章だけで時間描写をしっかりしたい
場合に用いられます。
未来完了形と用いられるwhenとif
以下は未来完了形の経験の文ですが、
I will have read the book twice if I read it.
「もうその本を読むと、私はそれを２回読むことになる。」
if I read itは、その本を２回読む
ことになる条件を表しています。
以下は未来完了形の完了の文ですが
The train will have left when they arrive at the station.
「彼らが駅に着く時には、その列車は出発しているだろう。」
when they arrive at the stationは、
列車が出発してしまっている未来の時点
を表しています。
このように、接続詞のwhenとifは、
未来の完了するポイントや経験する条件
を表す節を作るために未来完了形の文で
よく用いられます。
そして、時や条件の副詞節の中で
未来のことは現在形で表すため、
ifとwhenの節中のreadとarriveは
未来形ではなく現在形になります。
この定義についての詳しい解説は、
以下のページをご覧ください。
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