未来完了形[経験]の使い方
未来完了形の経験の意味、
否定文と疑問文の作り方について
例文を用いて解説します。
未来完了形[経験]の意味と例文
未来完了形の形は、
現在完了形のhaveに
未来を表すwillを付けた
「will have+過去分詞」です。
意味は現在完了形や過去完了形と同じ
完了、経験、継続の3つがありますが、
ここでは経験について解説します。
未来完了形の経験の意味は、
「(未来のある時点までに)~
することになる(でしょう)」です。
以下の未来完了形の文をみてみます。
I will have read the book three times if I read it again.
「もしもう1度読むと、私は3回その本を読むことになる(でしょう)。」
この文は、もう1度その本を読む
という「未来のある時点まで」の
経験(3回読む)を表します。
このように、未来完了形の経験は
「生まれた時」から「未来のある時点」
までの経験(回数)を表します。
上の未来完了形の経験の文は、
「生まれた時」ともう1度本を読む
「未来のある時点」が繋がっている
線のイメージになります。
そして、その間で3回その本を読む
経験するということを表しています。
現在完了形・過去完了形との違い
上で解説に用いた以下の
未来完了形の経験の例文を
I will have read the book three times if I read it again.
「もしもう1度読むと、私は3回その本を読むことになる(でしょう)。」
現在完了形と過去完了形の
経験の文と比べてみます。
まず、現在完了形の経験の文です。
I have read the book twice.
「私は、(今までに)2回その本を読んだことがあります。」
この文は、生まれた時から
「今まで」の経験を表します。
次に、過去完了形の経験の文です。
I had read the book once before I was 10 years old.
「私は10歳(になる)前に、その本を1回読んだことがありました。」
この文は、生まれた時から
10歳という「過去の時点」までに
1回読んだという経験を表します。
このように完了形の経験は
ある時点までの経験を表し、
未来完了形は「未来のある時点まで」、
過去完了形は「過去のある時点まで」、
現在完了形は「今まで」の経験です。
そして、未来完了形は未来のある時点を
終点とした「線」のイメージになります。
未来完了形[経験]の否定文の作り方
未来完了形の文は、
willの後ろにnotを付けると
否定文になります。
以下の未来完了形[経験]の
肯定文を否定文に書き換えると、
I will have been to England once before I am 20 years old.
「私は20歳になる前に、1度イングランドに行くことになる(でしょう)。」
以下のようになります。
I won't have been to England before I am 20 years old.
「私は20歳になる前に、イングランドに行くことはない(でしょう)。」
この未来完了形[経験]の否定文は、
20歳になる「未来のある時点まで」に
イギリスに行く経験をしないことを表します。
未来完了形の経験の否定文では、
以下のようにnotの代わりにnever
「1度も~ない」を用いることもあります。
I will never have been to England before I am 20 years old.
「私は20歳になる前に、1度もイングランドに行くことはない(でしょう)。」
未来完了形[経験]の疑問文の作り方
未来完了形の文は、
willを主語の前に出し、
文末にクエッションマーク?
を付ければ疑問文になります。
以下の未来完了形[経験]の
肯定文を疑問文に書き換えると、
I will have been to England once before I am 20 years old.
「私は20歳になる前に、1度イングランドに行くことになる(でしょう)。」
以下のようになります。
Will you have been to England before you are 20 years old?
「あなたは、20歳になる前にイングランドに行きますか。」
この未来完了形[経験]の疑問文は、
20歳になる「未来のある時点まで」に、
イングランドに行くことを経験をするか
ということを質問しています。
未来完了形の継続と完了、
未来完了進行形については、
以下で解説しています。
未来完了形[経験]の問題
問題1.以下の未来完了形[経験]の文を
日本語に訳しなさい。
(1)He will have watched the movie twice if he watches it again.
(2)I will have met him three times if I meet him again.
※条件の副詞節の中で未来のことは
現在形で表すという決まりがあるので、
if ~ の部分は未来に起こることですが、
watchesやmeetと現在形を用います。
これについて詳しい解説が必要な場合、
以下をご覧ください。
時・条件の副詞節で時制は現在形
問題2.以下の未来完了形[経験]の文を
否定文と疑問文に変えなさい。
(3)Ken will have told a lie till he dies.
※tell a lie「嘘をつく」
答えはこの下にあります。
↓
↓
↓
↓
↓
練習問題の解答
(1)「もしもう1度観たら、彼は2回その映画を観ることになる。」
(2)「もしもう1度(彼に)会うと、私は彼に3回会うことになる。」
または「もしもう1度(彼に)会うと、彼に会うのは3回目です。」
(3)・否定文
Ken will never have told a lie until he dies.
「ケンは、死ぬまで1度も嘘をつかない(でしょう)。」
・疑問文
Will Ken have told a lie until he dies?
「ケンは、死ぬまでに嘘をつくだろうか。」
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