as if+仮定法の使い方
as if+仮定法過去とas if+仮定法過去完了
の基本的な使い方(4つの文の形)から、
as if+仮定法で助動詞の過去形や
助動詞+現在完了形(have+過去分詞)を
用いる使い方まで例文を用いて解説します。
as if+仮定法過去の使い方
as if+仮定法過去は、
「まるで~であるかのように」
という意味を表します。
仮定法過去は現在の事実の
逆や願望を表す時に用いますが、
as if+仮定法過去は使い方が
異なるので注意が必要です。
そして、as ifの後ろの時制が、
主節の時制と同じ時を表す場合に
仮定法過去を用います。
主節の時制が現在+as if 仮定法過去
実際に、以下の例文をみてみましょう。
He looks as if he were ill.
「彼は、まるで病気であるかのように見える。」
この例文は「~のように見える」と
主節(He looks)の時制が現在で、
「病気である」とas ifの後ろにある
文の時制も現在です。
この場合、主節の時制とas ifの後ろ
の文の時制が共に現在と同じなので、
as if+仮定法過去を用います。
仮定法過去では、この例文のように
be動詞はwereを用いることが多いです。
そして、以下の例文のように、
She acts as if she could speak English.
「彼女は、まるで英語を話せるかのように振る舞う。」
as ifの後ろの仮定法過去で助動詞の過去形
が用いられる使い方もあります。
as if+仮定法過去を用いる使い方は、
もう1つあります。
主節の時制が過去+as if 仮定法過去
今度は、以下の例文をみてみましょう。
He looked as if he were ill.
「彼は、まるで病気であるかのように見えた。」
この例文は「~のように見えた」と
主節(He looked)の時制が過去で、
「病気だった」とas ifの後ろにある
文の時制も過去です。
この場合、主節の時制とas ifの後ろ
の文の時制が共に過去と同じなので、
as if+仮定法過去を用います。
仮定法過去では、この例文のように
be動詞はwereを用いることが多いです。
as if+仮定法過去完了の使い方
ここからは、as if+仮定法過去完了
について解説します。
as if+仮定法過去の意味
「まるで~であるかのように」に対し、
as if+仮定法過去完了は
「まるで~であったかのように」
という意味を表します。
通常、仮定法過去完了は過去の事実
の逆や願望を表す時に用いますが、
as if+仮定法過去完了は使い方が
異なるので注意が必要です。
そして、as ifの後ろの時制が
主節の時制より1つ古い時を表す場合に、
as if+仮定法過去完了を用います。
主節の時制が現在+as if 仮定法過去完了
実際に、以下の例文をみてみましょう。
He looks as if he had been ill.
「彼は、まるで病気であったかのように見える。」
この文では「~のように見える」と
主節(He looks)の時制が現在ですが、
as ifの後ろの時制は「病気だった」と
過去です。
as ifの後ろの文の時制(過去)が
主節の時制(現在)より1つ古いので、
as if+仮定法過去完了が用いられます。
過去完了の形はhad+過去分詞なので、
この例文ではhad beenとなります。
as if+仮定法過去完了を用いる使い方は、
もう1つあります。
主節の時制が過去+as if 仮定法過去完了
今度は、以下の例文をみてみましょう。
He looked as if he had been ill.
「彼は、まるで病気だったかのように見えた。」
この文では「~のように見えた」と
主節(He looked)の時制が過去で、
as ifの後ろの時制は「病気だった」と
さらに前の過去です。
例えば、昨日まだ顔色が悪く、
1週間前まで「病気だった」ように
昨日「見えた」というような状況です。
as ifの後ろの文の時制(過去完了)が
主節の時制(過去)より1つ古いので、
as if+仮定法過去完了が用いられます。
過去完了の形はhad+過去分詞なので、
この例文ではhad beenとなります。
そして、以下の例文のように、
She talked as if she could have pass the exam.
「彼女は、まるでその試験に合格したかのように話した。」
as ifの後ろの仮定法過去完了で
助動詞+have+過去分詞(現在完了形)
が用いられる使い方もあります。
下の例文は、実際は合格していないが、
彼女が話した時より前にあった試験に合格
したかのように話したことを表します。
通常の仮定法過去、仮定法過去完了、
I wish+仮定法の使い方については、
以下で詳しく解説しています。
as if+仮定法の練習問題
問題.以下の日本語の意味になるように
()内の語を書き換えなさい。
(1)He talks as if he (know) everything.
「彼は、まるで全てを知っているかのように話す。」
(2)He looked as if he (be) a child.
「彼は、まるで子供であるかのように見えた。」
(3)He talked as if he (see) everything.
「彼は、まるで全てを見たかのように話した。」
(4)He looks as if he (win) the match.
「彼は、まるでその試合に勝ったかのように見える。」
答えはこの下にあります。
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練習問題の解答
(1)He talks as if he knew everything.
(2)He looked as if he were a child.
(3)He talked as if he had seen everything.
※例えば、昨日より前に起きたことを
全て見たかのように昨日話したという
ような状況です。
(4)He looks as if he had won the match.
※例えば、昨日の試合に負けたのに
彼がまるで試合に勝ったかのように
今見えるというような状況です。
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